過熱感が漂ってはいるものの、まだ上値を模索している。昨日の『トランプ氏、暗号資産政策特化の役職を新設検討』に続き、国内からも『国民民主党、暗号資産の分離課税を要求』との報が飛び出しており、センチメントはさらに改善している印象が否めないところだ。
それだけにいつ利益確定売りに押されないとも限らないが、短期サイクル的にはまだ頭打ちと決めつけるわけにはいかなさそうだ。60分足MACDは0ラインと乖離した水準へと持ち上げられているが、一方でまだ舳先を鈍らせているわけではない。そうなると雲との乖離が目立つ60分足・一目均衡表にしても、往き過ぎと意識されるには十分とはいい難い。おっかなびっくりしながらにはなるが、しっかり頭打ちを確認するまでは、下げでもポジション調整の域に留まると見るべきかもしれない。
以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)18日以降の上昇に対する半値押し14,417,128円を下値支持線、1600万円の大台ラインを上値抵抗線とする。
(2)前記支持線を下回るまで、上方向を志向する。ただし下回ると、同61.8%押し14,238,823円/1400万円の大台を経て、7日以降の上昇に対する38.2%押し13,733,834円へ押し戻される展開が想定される。さらに下回ると、同半値押し13,289,381円/1300万円の大台を経て、同61.8%押し12,844,928円へと下値を拡大しないとも限らないが、史上最高値を更新中であるだけに「往きつくところまで…」を地で往く展開となっている。いつ利益確定売りに押されないとも限らないという点は何ら変わっていないが、明確に頭打ちを確認するまでは、あくまでポジション調整の域に留まると見ておくべきだろう。
(3)史上最高値を更新しただけに、節目の大台である前記抵抗線まで上値メドは切り上げざるを得ない。そしてその先は大台を一つ一つ確認するくらいしか上値メドが見当たらないだけに、まさに「往きつくところまで…」を地で往く展開といえる。ただし勢いづいているのは否めないものの、それだけに過熱感はさらに増幅する可能性が否めないところだ。いつ利益確定売りに押されないとも限らない状況だが、明確に頭打ちを確認するまではついていかざるを得ないのかもしれない。
《16:55》
BTCに比べると膠着しているのが、このETHだ。下値はしっかりしているものの、上値の重さは如何ともしがたく、動き方に関しては本日も異なっている。
このため短期サイクルから受け取るニュアンスは大きく異なるが、悪くいえば上値が重いものの、よくいえば過熱感はほとんど台頭していない。勢いづいていないのは事実だが、これをどう捉えるか?
以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)引き続き、4日以降の上昇に対する半値押し443,665円を下値支持線、12日高値529,571円を上値抵抗線としつつ、放れた方向にはついていきたい。
(2)前記支持線を下回るまで、上方向を志向する。ただし下回ると、同61.8%押し423,391円/40万円の大台を経て、その4日安値357,760円へ押し戻されないとも限らない点には注意が必要だ。さらに下回ると、10月10日安値345,547円/10月3日安値337,986円に向けて発展しないとも限らないが、直近の膠着で短期サイクル的には過熱感はほぼ見られないのが実状だ。もちろん日足ベースではまだ高値圏にあり、いつ利益確定売りが入ってもおかしくないという点は変わらないが、上値の重さに反して、意外と下値は堅いと見ておくべきかもしれない。
(3)前記抵抗線は7月29日高値をわずかに上回ったに過ぎず、まだ上値メドとして意識されている可能性は高い。それだけに上回ると、7月23日高値551,056円まで主だった上値メドは見当たらないという点には注意が必要だ。さらに上回ると、7月1日高値565,219円を経て、5月27日高値622,306円に向けて動き出さないとも限らないが、短期サイクルは方向性が定まったわけではないというのが実状だ。上値余地は大きいとは考えるが、まだどっちつかずであるということはしっかりと認識しておきたいところだ。
《17:05》
《概要はETH欄参照》
こちらはまだ緩やかな下落基調を続けているが、短期サイクルから受け取るニュアンスはETHと大差はない。上値の重さは如何ともしがたいが、その分だけ過熱感は台頭しておらず、下値はしっかりしている印象は強い。すでに60分足・一目均衡表の雲に差し掛かっているが、上抜けるようなことがあるとこれまでのうっぷん晴らしよろしく、一気に加速しかねないという点は、しっかりと認識しておきたいところだ。
以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)本稿執筆時までの本日安値12,516円を下値支持線、16日高値14,992円を上値抵抗線としつつ、放れた方向にはついていきたい。
(2)前記支持線は16日安値をわずかに下回ったに過ぎず、まだ下値メドとして意識されている可能性は高い。それだけに明確に下回ると、13日安値11,069円を経て、7日安値10,675円/1万円の大台を窺う展開が想定されるところだ。もっとも17日の急反落で過熱感は大きく和らいでおり、直近の膠着で短期サイクル的にも過熱感は見られない。ネックラインとなる4日安値9,720円を窺うには、かなりのネガティブが新たに必要と見ておくべきだろう。
(3)前記抵抗線を上回ると、大台くらいしか主だった上値メドが見当たらないだけに、いよいよ4月1日高値16,938円に向けた動きが警戒されるところだ。ただしそこに至るにはまだかなりの値幅が存在しており、現時点での楽観は禁物といわざるを得ない。値が軽く、動き出したら止まらなくなる可能性はゼロではないが、それだけに17日のような急反落も常に意識しておく必要があろう。
《17:15》
本稿執筆時に最も急伸しているのが、このBCHだ。特段の材料は見当たらず、あくまで資金循環の影響とは見られるが、値が軽いという特性をいかんなく発揮している。期待の暗号資産が、ようやく動き出した格好だ。
それだけに短期サイクル的には過熱感が気になるが、直近の膠着が長かっただけに、懸念するほどは台頭していないのが実状だ。もちろん60分足・一目均衡表の雲と乖離しているのは事実だが、上放れしたばかりでもある。動き出したらなかなか止まらないというもう一つの特性を、目先は重要視したいところだ。
以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)13日以降の上昇に対する半値押し72,336円を下値支持線、9万円の大台ラインを上値抵抗線とする。
(2)前記支持線を下回るまで、上方向を志向する。ただし下回ると、大台とほぼ重なる同61.8%押し69,917円を経て、その13日安値62,085円へ押し戻されかねない点には注意が必要だ。もっとも上放れの初動であり、また直近の膠着から現時点では過熱感もそれほど台頭してはない。急上昇に急反落はつきものだが、現時点では自ずと下値は限定されると見たいところだ。
(3)17日高値はおろか、5月21日高値をも一気に上回っただけに、前記抵抗線まで上値メドは切り上げざるを得ない。そしてさらに上回ると、10万円の大台を経て、いよいよ4月5日高値107,943円に向けて動き出さないとも限らない点には注意が必要だ。もっとも急上昇はそれだけ過熱感をも増幅させかねないだけに、いつ利益確定売りに押されないとも限らないというリスクを抱えている。値が軽く、また動き出したばかりという点からもう一段は十分に期待されるところだが、その点だけは常に頭の片隅に残しておきたいところだ。
《17:25》
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