株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート朝版】2021年11月30日

【ゴールド概況】
 ゴールドの11月29日終値は1783.2ドル、前日比15.3ドル安。取引レンジは1780.9ドルから1798.9ドルの18.0ドル幅。

 反落。新型コロナウイルスの変異株(オミクロン株)に対する懸念は欧州タイムまで継続したものの、世界保健機関(WHO)の「現時点で死者は報告されていない」「従来株と比べても感染力は特段に強いわけではなさそう」との見解をキッカケに、過度な懸念は和らいだ。このためリスク回避姿勢は緩和され、安全資産としてのゴールド買いも和らいだ。さらにこの動きは主にユーロで進行したドル売りの巻き戻しにも作用しており、ドル建て商品全般に派生した割高感もゴールドを圧迫した。

 もっとも一旦は和らいだが、リスク回避姿勢そのものが消滅したわけではない。このため下値を窺い続ける墓は些か微妙といわざるを得ず、いつ巻き戻しが入ってもおかしくない状況でもある。基本は「オミクロン株の続報」に注目ということになるが、本日は「5・10日の月末」にも当たっている。ドル円動向がもたらす「ドル建て商品の割高感/割安感」の推移にも注意しておきたい。

【シルバー概況】
 シルバーの11月29日終値は22.851ドル、前日比0.493ドル安。取引レンジは22.693ドルから23.426ドルの0.733ドル幅。

 こちらは続落。リスク回避姿勢がシルバーにとって押し上げ要因にならない中、コロナ感染拡大に伴う世界経済の抑制、そこから派生する需要減にばかり目が向いている。もっともそのリスク回避姿勢は後退したことで、幾分下げ渋りに転じて、昨日の取引を終えている。

 それでも下値を拡大したことに変わりはなく、テクニカル的には芳しくない状況へと移行しつつある。まだ崩れたわけではなさそうだが、世界経済の抑制へのリスクそのものが後退しない限り、重石として圧し掛かり続ける展開には懸念しておく必要がありそうだ。

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