株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート朝版】2024年07月26日

【ゴールド概況】
 ゴールドの7月25日終値は2361.5ドル、前日比35.9ドル安。取引レンジは2352.3ドルから2401.2ドルの48.9ドル幅。

 続落。日経平均急落、ドル円・クロス円も大きく値を落とす中、マーケットはリスク回避姿勢に包まれた。本来であればゴールド買いに機能してもよさそうな要因だが、昨日は積み上がったポジション解消圧力が勝り、ゴールドもストップロスを絡めた下落を強いられた。強めの米GDPを背景に米10年債利回りが上昇したことも、さらに利益確定売りを誘った印象が否めないところだ。

 昨日も記したように、米早期利下げ観測は根強いものがあるが、7月据え置き/9月利下げはすでに織り込まれた印象が強く、利回り低下傾向は限定されやすい。それでいて円買い戻しの影響からドル円も急落したが、ドル買いそのものは維持されている印象が強いとあっては、まだ上値の重さを強いられる可能性は否めない。ただ本日は注目の米PCEを控えているだけに、新規のポジション形成は手控えられやすく、利益確定売り一巡後は相応の巻き戻しが入ってもおかしくないところだ。様子見から方向感は定まりづらいとは見るが、すでにいい水準まで押したと見るべきかもしれない。
(9:35)


【シルバー概況】
 シルバーの7月25日終値は27.763ドル、前日比1.137ドル安。取引レンジは27.370ドルから28.904ドルの1.534ドル幅。

 こちらも続落。リスク回避に伴うパニック売りに巻き込まれた格好であり、ストップロスを絡めながら急落している。

 このため下げ止まりを確認するまでは、もう一段の下値懸念は拭いきれないというのが実状といえる。ただ本日は注目の米PCEを控えているだけに、新規のポジション形成は手控えられやすく、あくまでポジション解消主体と見るのが妥当だ。そして昨日の急落を経た後とあっては、利益確定売り一巡後は相応の巻き戻しも期待されるところだ。まだ下げ止まりを確認できたわけではないが、過熱感からいつ下げ止まり→反発に転じてもおかしくないということは、しっかりと認識しておきたいところだ。もっとも主要イベントを控えているだけに、あくまでポジション調整の範囲内ということにはなるが…。
(9:40)

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