株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート朝版】2024年10月02日

【ゴールド概況】
 ゴールドの10月1日終値は2659.5ドル、前日比26.9ドル高。取引レンジは2633.8ドルから2672.3ドルの38.5ドル幅。

 反発。イスラエルに向けたイランのミサイル発射を背景に、リスク回避姿勢が台頭している。これが安全資産とされるゴールド買いを促し、大きく値を戻している。

 もっとも昨日発表の米経済指標はまちまちとなる中、後退した米早期利下げ観測は回復し切れていない。このため金利面からは利益確定売りが入りやすく、つれて進行するドル買いもドル建て商品全般に圧し掛かっている印象は否めない。まだ上値模索再開と見るのは早計といえよう。
(9:45)


【シルバー概況】
 シルバーの10月1日終値は31.335ドル、前日比0.199ドル高。取引レンジは31.150ドルから31.842ドルの0.692ドル幅。

 こちらも反発。中東情勢緊迫化を背景にゴールドが持ち直したことが、シルバー買いにも波及したと見られる。もっとも米早期利下げ観測後退を背景にしたドル買い戻しは続いており、ドル建て商品全般を押さえ込んでいる印象は否めない。このため急反発後は上値を削っているなど、まだ楽観はできない状況といえそうだ。

 もちろん米ソフトランディング期待はさらに増している印象は強く、工業品用途としての意味合いを持つシルバーの下値を支える可能性は高い。このため崩れる展開は想定しづらいとは見るが、昨日の反発だけで底打ち確認と見るのはやはり早計といわざるを得ない。昨日も記したように、そろそろ下値を固める日柄に入ってきたとは見るが、まだ紆余曲折は想定しておくべきだろう。
(9:50)

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