株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート夕版】2024年10月28日

ゴールド60分足分析 2024年10月28日 

ゴールド日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

gold

 やや下窓を空けてスタートしたものの、その窓はすでに埋まっている。依然として中東情勢はきな臭く、安全資産としてのゴールド買いが下値を支えている印象だ。

 短期サイクル的に見ても、下値が支えられている印象は強い。特に60分足・一目均衡表は雲下へ一時押し出されたものの、すぐさま雲上へと値を戻すなど、下値が支えられている印象は強い。それでいて60分足MACDが0ライン手前で切り返しており、本稿執筆時にはわずかながらも舳先を上方向に向けつつある。だからといって上値模索再開とは限らないが、少なくとも現時点の材料では下値が支えられやすいと見たいところだ。


以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)引き続き、10日以降の上昇に対する61.8%押し2657.3ドルを下値支持線、22日高値2748.6ドルを上値抵抗線としつつ、放れた方向にはついていきたい。
(2)前記支持線を下回るまで、上方向を志向する。ただし当該支持線までであれば、ポジション調整のみで押す可能性があるということは、引き続き認識しておく必要があろう。さらに下回ると、大台とほぼ重なるその10日安値2598.3ドルを経て、9月18日安値2546.0ドルへ押し戻されてもおかしくないが、過熱感を除けば主だった下げ要因が見当たらないのが実状だ。もう一段のポジション調整は入ってもおかしくないが、自ずと下値は限定されると見たいところだ。
(3)前記抵抗線を上回ると、再び史上最高値更新となるだけに「往きつくところまで…」は再燃しかねない。そうなると2800ドルの大台ラインまで上値メドは引き上げざるを得ず、そこから上に関しても大台くらいしか見当たらない。ただしまだかなりの値幅が存在する中、高値圏であるという事実は何ら変わっていない。下げは一服した印象が強いが、それで上値模索再開となるかはまた別の話と見ておくべきだろう。
(16:25)

シルバー60分足分析 2024年10月28日 

シルバー日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

silver

 一方で小幅な揺れ動きが継続しているのが、このシルバーだ。やや上値の重さが目立っているのは事実だが、下目もしっかりしている印象は強い。ほぼ膠着と見るのが、やはり妥当といえよう。

 もっとも短期サイクル的には、より上値の重さが意識されやすい点は否めないところだ。…というのは、60分足・一目均衡表の雲下に押し出されたまま、その雲下限に沿った動きが続いているからだ。もちろん下値はしっかりしている印象は強く、60分足MACDが0ライン付近でわずかながらも舳先を上方向へ向け出すなど期待下院もあるが、現時点ではまだ上値が押さえられる展開を想定しておくべきだろう。


以上を踏まえて当面のポイントは
(1)33ドルの大台ラインを下値支持線、22日高値34.854ドルを上値抵抗としつつ、放れた方向にはついていきたい。
(2)23日安値を下回っただけに、前記支持線まで下値メドは引き下げざるを得ない。そしてさらに下回ると、32ドルの大台まで主だった下値メドは見当たらず、すぐ下にある8日以降の上昇に対する61.8%押し31.924ドルを窺わないとも限らない点には注意が必要といえよう。もっとも下値はしっかりしている印象は強く、先週末も前記支持線手前では下げ渋った。前記したように、短期サイクルでは上値の重さは目立っているが、決して崩れているわけではない。さらに下回ると、9月6日以降の上昇に対する61.8%押し30.419ドルを経て、8日安値30.114ドルに向けて動き出さないとも限らないが、現時点の材料ではその可能性は低いと見ておきたいところだ。
(3)前記抵抗線を上回ると、35ドルの大台ラインが次なる上値メドということになる。そしてさらに上回ると、いよいよ2012年10月高値35.338ドルが見えてくることになるだけに、期待は募ろうかといったところだ。もっとも高値圏であるという点は何ら変わっておらず、前記短期サイクルも芳しいとはいい難いのが実状だ。もう一段利益確定売りが入るかは微妙だが、上値模索回帰となるには何か別の材料が欲しいところだろう。
(16:40)

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