株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート朝版】2024年10月30日

【ゴールド概況】
 ゴールドの10月29日終値は2771.9ドル、前日比29.6ドル高。取引レンジは2741.0ドルから2774.5ドルの33.5ドル幅。

 膠着を経て、史上最高値をさらに更新。今度は米利下げ期待がゴールド買いを促した。また1週間後に迫る米大統領選を巡る不透明感や、中東情勢緊迫化を巡る思惑なども、依然として安全資産とされるゴールドを物色する流れとなっている模様だ。

 昨日発表のJOLTS求人件数は“2021年1月以来最低(744.3万件)”を記録しており、労働環境悪化を示唆する内容といえそうだ。一方で消費者景気信頼感指数は予想を大きく上回っており、マチマチの印象は否めない。そうなると週末の米雇用統計を確認したいとの思惑も立ちやすく、待ちのムードが台頭しないとも限らない。高値更新中ということで「往きつくところまで…」を地で往く展開となっているが、米経済指標にて一喜一憂という展開は、まだ続くと見たいところだ。
(9:35)


【シルバー概況】
 シルバーの10月29日終値は34.417ドル、前日比0.746ドル高。取引レンジは33.613ドルから34.535ドルの0.922ドル幅。

 こちらも横ばいを経て、大幅続伸。ゴールド買いに引っ張られた印象は否めないが、米景況への楽観論が下地にあると見るべきだろう。もっともその後は米経済指標悪化を経て、雇用環境悪化→米利下げ観測への思惑が台頭しており、伸び悩みに転じているのが実状だ。

 このため22日高値にはまだ届いておらず、テクニカル的には上値の重さは否めない。ただ米景況楽観論も根強く、押したところでは買い拾い圧力がかかりやすいという点も何ら変わっていない。それでもマーケットテーマは米金融政策の行方へ移行したことを考えれば、やはり一方向への動意は期待薄…?再び上放れた格好ではあるが、あくまで結果次第で一喜一憂となれば、やはり大きく振れる展開には注意しておく必要がありそうだ。
(9:45)

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