株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート夕版】2024年10月31日

ゴールド60分足分析 2024年10月31日 

ゴールド日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

gold

 史上最高値更新を経て、本稿執筆時は幾分上値を削っている。ただし堅調推移そのものは大きくは変わっておらず、高止まりの中で利益確定売りが入っていると見るべきだろう。

 もっとも短期サイクル的には、すでに利益確定売りを促している印象は強い。特に60分足MACDは舳先を下方向に向け続けており、それでいて0ラインにはまだ到達していない。ダイバージェンス(逆行現象)を描いていることも、そうした思惑を誘いやすい。もちろん60分足・一目均衡表の雲が行く手を遮っており、崩れるようには見えない。それでももう一段の利益確定売りに関しては、注意が必要といえようだ。後はどこで下げ渋りに転じるか…?


以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)10日以降の上昇に対する61.8%押し2671.4ドルを下値支持線、2800ドルの大台ラインを上値抵抗線とする。
(2)前記支持線を下回るまで、上方向を志向する。ただし当該支持線までであれば、ポジション調整のみで押す可能性があるということは、引き続き認識しておく必要があろう。さらに下回ると、大台とほぼ重なるその10日安値2598.3ドルを経て、9月18日安値2546.0ドルへ押し戻されてもおかしくないところだが、過熱感を除けば主だった下げ要因が見当たらない。ポジション調整はいつ入ってもおかしくなく、その際は応分以上の値幅を伴う可能性も指摘されるが、自ずと下値は限定されると見たいところだ。
(3)前記抵抗線を上回ると、次の大台である2900ドルまで主だった上値メドが見当たらない。このためさらに加速しかねないという点には注意が必要だが、高値圏であるという事実は何ら変わっていない中、冒頭で記したように過熱感は如何ともしがたいものがある。崩れるとは思わないが、さらに「往きつくところまで…」へと発展するためには、一旦押し目を形成する必要があるのかもしれない。
(16:30)

シルバー60分足分析 2024年10月31日 

シルバー日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

silver

 こちらは利益確定売りが先行しており、前日の大幅続伸分を全て吐き出した。あくまでポジション調整が入ったと見るべきだが、比較的値幅が大きいことは少し気になるところだ。

 ただ短期サイクル的には、すでにいいところまで押した印象が強い。特に60分足MACDは0ラインと乖離した水準にて、すでに舳先を上方向に向け始めている。少なくとも台頭していた過熱感に関しては、すでに解消された印象が否めないところだ。もちろん60分足・一目均衡表の雲を再び下抜けた点は重石となろうが、ここからの下値は比較的しっかりと考えたいところだ。


以上を踏まえて当面のポイントは
(1)引き続き、25日安値33.078ドルを下値支持線、22日高値34.854ドルを上値抵抗線としつつ、放れた方向にはついていきたい。
(2)大台とほぼ重なる前記支持線を下回ると、32ドルの大台まで主だった下値メドは見当たらず、すぐ下にある8日以降の上昇に対する61.8%押し31.924ドルを窺わないとも限らない点には注意が必要だ。ただし冒頭で記したように過熱感はかなり解消されている印象が否めず、時折押し目も入れながらの上昇であったという事実もある。さらに下回ると9月6日以降の上昇に対する61.8%押し30.419ドルを経て、8日安値30.114ドルに向けて動き出さないとも限らないが、そのためにかなりのネガティブが必要と見ておくべきだろう。
(3)前記抵抗線を上回ると、35ドルの大台ラインが次なる上値メドということになる。そしてさらに上回ると、いよいよ2012年10月高値35.338ドルが見えてくることになるだけに、期待は募ろうかといったところだ。もっとも高値圏であるという点は何ら変わっておらず、昨日の反落でポジション調整を終えたかはまだ定かではない。利益確定売り圧力はすでに減退しつつあるように見えるが、それで上値模索回帰となるかはやはり別の話と見ておく必要があろう。
(16:40)

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