株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート朝版】2024年11月20日

【ゴールド概況】
 ゴールドの11月19日終値は2632.5ドル、前日比21.8ドル高。取引レンジは2610.8ドルから2639.3ドルの28.5ドル幅。

 続伸。巻き戻しが先行する最中、ウクライナ情勢悪化への思惑が、昨日はリスク回避姿勢へと進展した。このため安全資産とされるゴールド買いが促される一方で、米国債買い(利回りは低下)も進行し、金利面でもゴールドを後押しした。

 テクニカル的に見ると、日足・一目均衡表の雲という分水嶺から抜け出しつつあるなど、大きく好転している。そうなるともう一段戻しても何ら不思議ではないといえるが、一方で米金融政策を巡っては依然として不透明といわざるを得ない。方向感としてはもう一段を想定するものの、これが重石として圧し掛かる展開はやはり警戒しておく必要があろう。
(9:35)


【シルバー概況】
 シルバーの11月19日終値は31.227ドル、前日比0.091ドル高。取引レンジは31.038ドルから31.526ドルの0.488ドル幅。

 こちらも続伸。ただゴールド買いに引っ張られた感が強いが、ドル買いが失速しつつあることも影響していると見られる。もっとも昨日のゴールド買いの背景にはリスク回避姿勢が潜んでいるだけに、工業品用途としての側面を持つシルバーにとってはポジティブばかりではないのが実状だ。このため値幅そのものは小さく、そのスピードもゴールドに比べると緩やかといわざるを得ない。

 もちろん売られ過ぎの域に到達しているのは事実であり、またテクニカルの分水嶺(日足・一目均衡表の雲)から抜け出しつつあるというポジティブもある。このためもう一段の反発は十分に期待されるところだが、リスク回避姿勢が落ち着くまでは、重石としてのしかかる可能性があるということは、頭の片隅に残しておくべきだろう。
(9:40)

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