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第867回 2020年7月30日(木)~8月5日(水)までの為替見通し

2020年07月30日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗106.964
均衡105.872-106.042
下値支持103.321-104.328

●ユーロ円
上値抵抗 124.841
均衡 123.349-123.720
下値支持122.347

●豪ドル円
上値抵抗 76.597
均衡 74.683
下値支持73.439


 7月23日、マイク・ポンペオ国務長官がカリフォルニア州のニクソン大統領図書館で「共産主義中国と自由世界の未来」について演説しました。

その内容は米中関係の今後が新たなフェーズに変化していくことをひしひしと感じさせるものでした。
ニクソン大統領といえば腹心キッシンジャー氏とともに中国を一国認定し外交を進めたトップです。しかし、後日、「中国政策を間違った」ともとれる発言をしたといわれます。トランプ氏はこのニクソン氏をもっとも尊敬する大統領経験者としてニクソン氏の肖像写真を執務室に置いているといわれます。

すなわちトランプ政権でニクソン氏の取ってきた対中姿勢を改める。すなわち、ニクソン氏が育ててしまって後悔せしめた怪物に2021年中国共産党100周年に際して、幕を引くのではないか?
ポンペオ氏の演説はそう感じられたのです。


そこで投資家の為替ポジションは一気にドル売り円買いに傾斜し、ドル安円高が進行しました。
現在はストップロス値105円20銭超えを意識した早め買戻しにより、ドルしっかりという状況になっています。

しかし、ドル安円高傾向がこれで終息したわけではないでしょう。

まだまだ、ボラテイリティを発生させそうな状況はこの先も多数あると思われるからです。

尖閣諸島に100日以上連続出没している中国公船が沖縄の漁船を追尾し、沖縄議会が抗議決議したこと。
香港国家安全維持法施行後、中国政府による初めての香港人逮捕がありましたがその香港の今後も注目です。

米中対立の激化のみならず、中国と領土問題で対立している国々や人権問題に敏感な国、このままにしておくといずれ現在の中国がしている行為を自分たちも受けることになると考える国々が連合して立ち上がる気配に注意しておきたいですね。



アメリカの行動はバイオ企業のモデルナなどが開発を急ぐ新型コロナ・ワクチンのFDA承認がいつになるか、これがわかりやすい指標になると思います。

コロナ・ワクチンが承認されれば、潜水艦乗務員の健康も守れるわけで、そうなればアグレッシブな行動にもつながっていくと思います。

8月は
コロナワクチンの承認が早まるような動きがあるか
8月17日の米民主党大会でのバイデン候補の副大統領案が誰になるか

この2点に注目です。

国内で
「このトップでいいのか?」を問われている習近平氏、なんとしても再選されなければそもそものミッションが完成しないトランプ氏。
両首脳が国民を一つにまとめるためにとる行動が起こりやすい地合いです。
そこで各通貨ともやや幅広にレンジをとっておきました。
ボラテイリティを利益の源泉にできるよう、トレードチャンスを捕まえたいですね。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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