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第807回 2019年5月23日~29日までの為替見通し

2019年05月23日

●ドル円
上値抵抗110.947
均衡110.438-109.932
下値支持109.264

●ユーロ円
上値抵抗124.339-123.402
均衡122.787-122.658
下値支持121.209-119.542

●豪ドル円
上値抵抗76.584
均衡75.636
下値支持74.179


 いよいよトランプ大統領が25~28日にかけて国賓として来日します。報道で伝えられているように、今回の来日は日本の新天皇との会見、晩さん会出席、首相とのゴルフなど親善の意味合いが強く、貿易問題のためではないとされます。

 ということは為替面で過剰な期待はすべきではないですね。ここはテクニカル重視で相場に対すべき局面かと思います。

 外部環境では米中問題を象徴する案件としてファーウエイ締め出しが米日企業の業績にどれだけ影響するかという点が意識されますが、根幹には経済規模が大きくなり野心を持ち始めた中国に対する米国の警戒があり、米国債や日米株を持つことで支配力を強めたり、知財を中国流で取得しようとしている現状をもはや看過することができなくなっている問題があります。
 一帯一路によって進出した各国でファーウエイを使った5Gによって中国とアライアンスされてしまうと、アメリカの国家安全のための通信が遮断されアメリカの国家安全保障はもちろんのこと、事実上の覇権構造が大きく揺るがされてしまいます。
 5月のトランプ氏来日は米中対立の中で同盟強化のイベントであり、6月下旬のサミットにおいて米中首脳会談が行われたとしても決着は難しいと思います。
 日本の7月予定の参議院選挙がダブル選挙になるかどうかも重要になってきます。
 ここで少なくとも自民党が大きく勝つことになれば米中問題のアメリカ強硬姿勢を補強することになると思われます。

 というわけで外部環境はなかなか根が深く、決着には時間がかかりそうです。
 優劣の手がかりとして、アメリカの株価は堅調=中国は低迷、その結果、アメリカ株の時価総額は大きく、中国は時価総額低迷。アメリカ株が好調な背景には経済活動が堅調で失業率も歴史的な低水準。
 米国債ファイナンスは、各国が低金利である点から資金流入が良好です。
 ということでテクニカル分析にもこの点を加味しておきたいですね。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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