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第709回 2017年6月1日~7日の為替見通し

2017年06月01日

 「ちょっと治まったかな?」と思った頃に北朝鮮が日本近海にミサイル発射をする繰り返しにトランプ政権では、米軍空母を近海に集結させています。
 「余計挑発するようなものだ」との見方がありますが、トランプ大統領の「アメリカ・ファースト作戦」からは全くぶれていないのではないでしょうか。
 日本の近海が緊張するとアジアでの運用よりアメリカでの運用が志向される可能性が高まります。「アメリカ企業を元気にする」との政策目標を掲げて大統領に選ばれたトランプ氏には矛盾のない行動と見ることができるわけです。
 パリ協定離脱もその一環でしょう。
 すると、対日本政策は今後、容赦なく進められると思います。ライトハイザー通商代表による市場開放要求からメイドインUSA輸入促進を防衛品以外にも強く迫ることが予想されます。その促進剤として戦略的ドル安も雑誌インタビューなどでの口先介入といった形で誘導されるかもしれません。

 日本では準天頂衛星「みちびき」2号機を載せたH2Aロケット34号機の打ち上げに成功。今年度中にあと2基の打ち上げが予定されており、高度で精緻な位置情報が提供できる運用を来春にも始めるとのことです。
 民生用途としては徘徊者の発見や自動運転への利用が期待されますが、日本政府が共謀罪の成立を目指していることから防衛システムの一環での取り組みとみなすのが順当でしょう。
 もちろん、3年後に迫った東京オリンピックの無事開催を念頭に置いた取り組みでもあると推察します。
 
 ユーロ圏のテロ、日本の北朝鮮リスクの避難マネーがアメリカに資産移転という流れがある前提でダウ工業株30種平均を見てみると、トランプ大統領の政策期待から歴史的高値をつけて以降、伸び悩み傾向が見られます。
 軍事産業、消費関連、自動運転等、関連企業はしっかり展開しているものの先行指標ともいえるゴールドマンサックス、JPモルガンなど金融機関の株価は特に冴えません。
 出来高増加の中での株価伸び悩みは高値圏で売り抜けている運用者の存在をうかがわせます。リスク回避マネーを吸収し、利確したマネーがどこに向かうのか?
 大きく値下がりした資産を有利に買う待機資金もそれなりに形成されつつあると見立てることもできるのではないでしょうか。

 冒頭の国内外の情勢と合わせて、今年後半から来年にかけて為替、株価ともにかなり大きな変動が待ち受ける可能性も考えておくべきでしょう。
 2020年東京オリンピック記念金貨も発売されることでしょうから、円高局面ではしっかりとドル建て商品への取り組みもしておきたいですね。
 
 さて、為替見通しですが、毎夜、ドル円はドルの安値切り下げの動きがみられます。どの程度、ドル安が進むのか? やはり夏に向け110円割れは近々あるのではないかと思います。安値をしっかり仕込み、売りあがるストラテジーとマネジメント能力を磨きたいものですね。

 今週の各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗111.838
均衡111.368-110.691
下値支持110.294-110.338

●ユーロ円
上値抵抗125.959
均衡124.662
下値支持123.221-122.941

●豪ドル円
上値抵抗84.412
均衡83.250-82.191
下値支持80.338-81.471

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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