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第712回 2017年6月22日~28日までの為替見通し

2017年06月22日

 先週はドル高方向に1円低く見積もってしまいました。現状ではまだ111円台には戻れるのですね。
 しかし、これからは秋~晩秋に向けて株、為替が波乱にさらされることを意識しないではいられません。
 アメリカでは経営者としてはやり手ながら政治家経験ゼロのトランプ大統領に対する風当たりがなお強く、減税、通商政策強化が足を引っ張られずに実行されたとしてもアメリカ経済に寄与するまでのタイムラグが気になります。
 足元のアメリカ経済は住宅はじめ消費も堅調でダウ工業株も史上最高値圏。金融緩和からの出口戦略がその堅調さを壊さずに行えるかも気になるところです。
 政治やテロに対するリスクとともに注視したいですね。

 マーケットの大変動はつまるところ人間心理が最大級の恐怖を感じた瞬間に実現します。
 今までの経験則ではおよそ3つの悪材料が揃うと、市場に大きなボラテイリティが発生しています。
 すると、例えば、
・テロ、災害が多発しているイギリスのEU離脱行程での思いがけない経済的な問題の発生で、ポンド波乱が誘発する円高
・北朝鮮に関連した事柄
・日本の内閣支持率急落による政局
・トランプ大統領にまつわるアメリカの動向
・9月のドイツ選挙

 の重奏的な不安要素が誘発する「恐怖」を意識する必要があると思いますし、そんな中、FRB、日銀ともに従来の金融緩和政策からの出口戦略への方向転換、それに伴う影響も考慮しておかなくてはならないでしょう。
 しかも2018年2月にはイエレンFRB議長、4月には日銀・黒田氏の任期問題が控えています。

 しかしながら、「売り」が増えれば「買い戻し誘発策」が仕掛けられるのがマーケットの常。そこで、USドル要素だけでなく、ポンド安円高などの可能性を検討し、思いがけないドル高円安とドル安円高を考慮した両建てでストラテジーを組むのが賢明かもしれません。
 自らの「思い込み」もリスクの一つととらえてトレードしたいですね。
 さて、今週は以下のレンジを予測してみました。ご参考になれば幸いです。

●ドル円
上値抵抗111.560
均衡110.530
下値支持109.999-108.475

●ユーロ円
上値抵抗124.113
均衡122.885
下値支持121.660

●豪ドル円
上値抵抗84.652
均衡83.628
下値支持82.606

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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