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第714回 2017年7月6日~12日の為替見通し

2017年07月06日

 毎年7月相場は「転機」になる月と言えます。というのも1年12ヶ月の後半相場の始まりにあたり、夏至を過ぎて秋分、そこから冬至という地球の天体行動を表す流れで言えば、秋分に向かう入口ともいえる時期です。
 ここから9月にかけて台風や大雨などにも見舞われやすく、相場を動かす人の気持ちにもそうした外部環境の変化は侮れない要素となるように思います。
 国内外経済の動向はリーマンショック後、「経済の循環」を取り戻すべく大規模、かつ世界的な金融緩和策がとられてきました。加えて時間経過による民需の自然回復というローテクのダブル効果によって、ようやく立ち上がれるだけの体力を回復したものの、どこに歩いて行こうといているのか、方向性がはっきりしません。
 これまで世界経済に大きく寄与してきた中国経済はどうか?
 中国の国民13億人が資本主義経済を取り入れて活発な消費者に生まれかわろうとするプロセスで先進諸国は世界経済の成長という受益を十分に得たものの、「登り詰めさせて、後は下方向に転がしていく」手法をとる手合いからは中国はなかなか狙っている方向には落ちず、よって次の扉が開かず、こう着している印象ですように思います。

 ユーロ圏もそうです。ブレグジットで見た大変動は一時的なもので、再び、ユーロも態勢を立て直しつつあるかのようです。
 すると「弱体国はどこか?」を探す視線はアメリカに向くわけですが、メディアや識者が指摘するほどトランプ政策は的外れではなく、多少の遅れはあるにせよ、トランプ氏は選挙公約の消化に誠実に取り組んでおり、アメリカ経済が危惧されるような状態でもないらしい。
 では、そのアメリカと同盟強化を謳っている日本はどうか。都議選惨敗が示すように内閣支持率低下、安倍一強体制の前途に暗雲という状況で、経済は好調ながら政局リスクが生じつつあります。
 通貨は経済の写し絵であるだけでなく、隙、ゆるみ、材料によっても変動します。投機筋はその「間隙」を狙って仕掛けてきます。
 どこを突けばもっとも動きそうか、という点で言えば一強の緩みという点で円、メイ首相の不人気という点でポンドあたりかな、と推測しているのですが。

 仮説としてそうであれば動く時期はいつなのか? それが気になるところですが、どんなふうに仕掛けられてくるか、に注意しながら
 ●上げトレンド
 ●下げトレンド
 ●まさか

 の3点の水準を想定し、トレードしたいものですね。

今週のレンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗113.213
均衡111.921-111.733
下値支持110.305

●ユーロ円
上値抵抗130.213
均衡126.944
下値支持125.086

●豪ドル円
上値抵抗86.254
均衡85.423
下値支持83.969

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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