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第715回 2017年7月13日~19日までの為替見通し

2017年07月13日

 アメリカでは民主党シャーマン下院議員がFBIコミー長官絡みで司法妨害を理由にトランプ大統領の弾劾案を下院に提出。民主党の中でもトランプ弾劾に賛同する人の数は多くないことから、実現性は低いとみられますが、トランプ氏にとっては愉快なことではないでしょう。
 やや賞味期限切れの感のあるコミー元長官問題ですが、もう一方のロシアンゲート疑惑はいまだ、火種として勢いさかん。

 この度、メディアによって大統領選挙前にロシアの弁護士から敵対するヒラリー・クリントン氏の情報提供をすると持ちかけられ、接触していたことが明らかになったトランプ・ジュニア。
 ジュニアはその際のメールやり取り詳細がメディアに報じられる前に、自らのツイッターでその一部を公開。
 てロシア疑惑を執拗に追及するメディアを敵として戦闘機に乗り込んだパイロット姿のトランプ大統領が撃墜する映像を作成。その動画までツイート。
 トランプ大統領も「ロシア問題を自分と関連ずけるのは魔女狩りだ」と反発を続けており、親子ともども疑惑追及に徹底抗戦の構えです。

 そんな状態でもトランプ大統領の岩盤支持率は超堅牢で、トランプ批判のメディア・ニュースに辟易する無党派層も増えていることから、このままわが道を行く式に政策の成果が出るまで頑張り、2018年の議会中間選挙で共和党議席数を伸ばせば、批判も軽減される可能性があります。
 しかし、対立する民主党からトランプ大統領と同じようにアメリカ中間所得層にアピールしそうな女性版サンダースともいえるエリザベス・ウォーレン女史の台頭が懸念されることから、今後のトランプ大統領は成果を早く出すべく、貿易問題に力を入れそうです。

 北朝鮮に対するアメリカの一連の軍事行動は北朝鮮を疲弊させ、周辺諸国に軍需品の購買意欲に訴求する効果を狙ったとみられ、とりあえずの目的達成ということで当面大きな地政リスクの打開までは踏み込みそうもない。
 とすれば、あとは貿易不均衡是正。対日ではライトハイザー通商代表が本格始動することの関連で、為替もいかようにも動きそうです。
 金利という見地から見ればドル高傾向支持でも、114円半ばまでドル高が進行すると今回も揺り戻し傾向が見られていますので、レンジ下限の円高方向にも注意が必要ではないかと思います。

 今週の為替予測は以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗 114.183
均衡 111.921-112.890
下値支持①111.724-110.751
下値支持②108.690(この水準は数か月タームとしたいと思います)

●ユーロ円
上値抵抗130.020
均衡129.998-128.702
下値支持126.864

●豪ドル円
上値抵抗87.352
均衡86.391
下値支持85.430

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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