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第720回 2017年8月17日~23日までの為替見通し

2017年08月17日

 今年は安部首相が四面楚歌状態で一難去ってまた一難の展開でした。お次はどうやらトランプ氏? 何を言っても悪く取られ、批判され連日のようにメディアでは散々な報道がなされています。
 それだけでなく、今回は白人優位主義者とみなされ一部の経済人からも見限られてしまいました。
 もっともトランプ氏にとってアマゾンはじめ、近年アメリカで伸長した効率化ビジネスの多くは雇用を奪い、小売業者を圧迫している点でトランプ支持者の思いに沿うものなのかもしれません。

 なんでも批判され、都度都度、反トランプ派は大騒ぎ・・・。ツイッターで情報発信するものの、それも叩かれ、まったくもって気の毒な限り・・・・と思いたくなるのですが、いや、待てよ。ここに視点を固定されては見たいものも見えなくなりそうです。

 問題の本質はそこではないという冷静さが必要ですね。マーケットの観察を主眼に置けば、北朝鮮問題やトランプ氏発言にまつわる一連の報道、反トランプとトランプ支持者の対立のごたごたはデコレーションに過ぎず、都度都度、為替レートが動いているだけ。当然、その動きでもうかっている人はいるわけです。
 デコレーションに視点を奪われないことが大切で、囚われればとらわれるほど最高値更新中のアメリカ株の今後や為替水準、アメリカ経済、アメリカの戦略などが見えにくくなります。

 何か経済的なフレームの変更があるとするなら、何がその転換のトリガーになるのか?
 為替であれ株式であれ、トレーディングの観点からそのトリガーが何かということより、いつ動きが起こるのか? その日柄について緊張感をもって観察をしたいものです。

 デコレーションに気を奪われていると暴落や大転換の予兆を捕まえにくくなります。

 日本の安倍首相が年初から試練の時を迎え、支持率低下を余儀なくされた今年、それでも日本の株価は日銀政策の助けを支えに大きくは崩れませんでした。アメリカのトランプ大統領バッシングによってもアメリカの株価や経済指標は高止まり状態で、差し迫った危機は今のところ見当たらないかのように感じられます。動いたのは為替だけだったといえます。
 ならば次は株価なのか? いやいや、為替だけがシーソーのようにトランプ・レンジと思われる108-114円間で動くのか?
 が、ブラックスワン指数(スキュー指数)がじわじわ上昇。

 来年、日銀総裁任期満了前に任期を迎えるFRBイエレン議長とアメリカ金融緩和出口戦略と、今年秋以降の脱安倍政治となりえる新たな政党の動きなどの潮流がトリガーの伏線となる可能性があることも意識し、油断せずにトレーディングのシナリオメイキングをしておくことが大切です。
 日柄的にはもう少し、先。
 遠い先ではなく、近い先なのかなと日柄の研究にいそしんでいるところです。

 投資の勝者とは絶好の売買タイミングに売買が実行でき続ける人のことだと思います。
 一回の大儲けは運であり、まぐれともいえます。
 大きなクライシスなく、トレーディングが続けられること。
 恰好の売買タイミングに売買できること。
 その結果、もうかり続けていた、というのが理想の勝者像ではないでしょうか。


さて、今週の想定為替レンジは以下の通りです。ご参考になれば幸いです。

●ドル円
上値抵抗111.653
均衡110.760
下値支持109.441~108.890

●ユーロ円
上値抵抗133.908
均衡128.844
下値支持126.950

●豪ドル円
上値抵抗88.992
均衡86.344
下値支持84.821

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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