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第733回 2017年11月16日~22日の為替見通し

2017年11月16日

 トランプ氏の初アジア歴訪に向けてしつらえられたかのような北朝鮮リスクが平昌オリンピックを控える韓国やミサイル射程圏に近い日本に効き、来るべき危機に備えねばのスイッチオンとなり、米国製武器の大量購入という形でとりあえずの結実を見て陳腐化すると、トランプ大統領は為替効果を計算したかのように「アメリカの貿易赤字に我慢できない」と発言し、ぶれることなくアメリカ・ファースト道をまい進中です。

 発言を受け、為替はあっという間に114円台から113円台への推移にとどまらず112円台に。

 トランプ大統領は先般のアジア歴訪での大商談成立で作った大きな外需成果を強調し、今12月決算はもはや十分に登頂済みといわんばかりに返す刀で来年の6月決算に向け、減税法案への好感触を表明、かつ「貿易赤字軽減」への口圧です。そしてあと一押し?

 お金の出そうな案件でいえば中東問題にのばした食指がトッピング役になりそうな気配です。石油大国サウジアラビアとイランの覇権争いに着火した格好のレバノン・ハリリ首相の突然の辞任。そして、サウジ国内における腐敗撲滅名目でのサルマン国王・子息ムハンマド皇太子の一強化です。
 陰にトランプ大統領の動きあり、とする報道もあり、要は北朝鮮リスクにおける大商談の中東版ではないかと推測します。
 これが来年6月期の米主要企業の業績けん引役となる可能性大と言えるのではないでしょうか。

 大ディール男・トランプ氏の手腕や恐るべし。ネガティブ・ニュースに惑わされることなく、アメリカ・ファーストでトランプ・ロジックを読み解きたいものですね。
 大雑把に「強いドル=アメリカが購買者として有利」と「弱いドル=アメリカが販売者として有利」とすれば、つなぎとして、これからややドル安ステージかなと思います。

さて、今週の為替予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗114.281-113.407
均衡113.282-112.888
下値支持112.285-111.784

●ユーロ円
上値抵抗133.780
均衡132.764
下値支持131.603

●豪ドル円
上値抵抗87.978
均衡86.090
下値支持84.112


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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