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第743回 2018年2月1日~2月7日までの為替見通し

2018年02月01日

 トランプ大統領の2018年一般教書演説が終わりました。
 よくあれだけの長時間、手元資料やプロンプトに目を落とさず話し続けられるものだと感心しました。演説が無事に終わるとさすがに疲れた様子ではありましたが、丁寧に各議員に挨拶して議場を後にしたトランプ大統領。アメリカ国民からは2010年時のオバマ大統領と2006年ブッシュ大統領にならぶ高評価と伝えられ、「とてもよかった48%」「まあまあ評価22%」と合算すると国民の七割が好意的に受け止めたそうです(ニュースソースhttps://www.jiji.com/jc/article?k=2018013100930&g=use)

 反対にセクハラ抗議の意味合から黒い服で議場を埋めた民主党議員は私には浮いて見えました。セクハラと言えばクリントン元大統領にももっと内容の濃い事例がいくつも指摘された過去があり、その問題を考えればあまり説得力はありません。

 それよりも一般教書演説で見えてきたトランプ戦略が実行に移されれば、よほど米国民の懐に効きそうです。トランプ氏は大票田のカリフォルニア州に効果をもたらす可能性が高い「国境の壁」という名のインフラ政策を打ち出すことで、2018年11月の中間選挙を十分に意識しているものと思います。北朝鮮問題にかなり長い時間、言及した経緯からそうすんなりと北朝鮮問題を見過ごす選択肢はなさそうという点ではアメリカの主要貿易品である軍需品の輸出を念頭に置いたものだろうと思います。
 
 はっきりしていることは、トランプ政策の実効性を先取りした動きが米国株式市場にすでに十分に表れていることです。先駆した軍需関連のみならずラスベガスサンズのようなカジノリゾートの株価も上昇しています。
 お金の流れは人の流れであり、トランプ政策によってアメリカが再び地歩を固めようとしている動きは侮れないと思います。
 さて、為替ですが、今後、FRB政策が出口戦略をとるのは間違いない方向性で、その意味ではドル高にはいつでも戻れるわけで、そうであるからこそ、儲けるためのストラテジーとしてドル安に仕掛けられる機会が多々あるとすれば、大勢につくのではなく、常に逆張りの視点は忘れないようにしたいものです。

 次のイベントとしては2月5日のパウエルFRB議長の宣誓就任以降のFOMC初会合3月20─21日に向けて、パウエル氏の手腕を試すような何か市場での動きがあるかどうかですね。
  そこで、今週の為替レンジは小動きとみなして、以下のように推測してみました。ご参考になれば幸いです。

●ドル円
上値抵抗111.246
均衡109.977
下値支持108.246

●ユーロ円
上値抵抗136.364
均衡135.354
下値支持134.644

●豪ドル円
上値抵抗88.556
均衡88.167-87.987
下値支持87.487


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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