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第745回 2018年2月15日 ~21日の為替見通し

2018年02月15日

 アメリカの強い経済実態を示す指標が出るたび金利上昇、アメリカ企業の収益に影響する可能性を懸念してドル安円高が進んでいる流れもさることながら、日本の貿易黒字を強い言葉で非難するトランプ砲によっても日本円は一気に円高方向に引きずられました。
 経済指標とトランプ砲のWパンチによるドル安円高の動きがどこで小休止となるか、今は予断を許しません。
 何しろトランプ氏は今年11月の中間選挙に勝つために、米国企業の経済活動が実りあるものになるよう環境整備に余念なく、今が一番のアクセルのふかしどころ。これからも容赦ない姿勢が続くことでしょう。
 
 この機会にシャカリキに大勢を整えなければならない事情はもう一つあります。ミリタリー・リポートで指摘されたように中国の軍備が増強の一途なのです。この勢いが続くと明治維新での日本のグローバル化の流れで勝ち取った極東の拠点、日本周辺に及ぶ米国のパワーフレームに陰りが生じる懸念が意識されます。
 そうなれば米国の官民利益に大きく響くとあって、ここは一歩も引けない状況であるといえるでしょう。もちろん、関連企業のロビイ活動も一大商機に活発になっているはずです。
 朝鮮半島ではスポーツの祭典・オリンピック開催で韓国の文大統領の「朝鮮半島は一つ」という心情に訴えかけるかのような北朝鮮の姿勢に中国の存在も意識され、「ここで黙っていてはいられない」と否が応でもトランプ砲のテンションは上がるタイミングなのです。
 
 さて、こうした外部環境における投資ストラテジーですが、仮に今回のドル安円高を受けて見通しが甘かったとしても途方に暮れることはありません。
 「売り」スタンスを取り続けるにはスワップ出費もバカになりませんし、ある日、何かの拍子に逆ねじが巻かれて踏みあげられる可能性だってあります。

 売り続けられる通貨も買われづける通貨もないのだと腹をくくって、逆風の凪を待つのも一法です。

 さて、今週の各通貨の為替レンジを以下のように予想してみました。
 前回のコラムで記述しましたように「凪」「持合い」からドバーンとどっちから離れる、という状態が実現した今、今週は「どこで一服」になるか様子を見る週と位置づけたいと思います。
 逆ねじが本格的に巻かれるのはまだ先かと思います。ところどころの小休止はあくまでも小休止と疑ってやすやすと引っかからないようにしたいですね。
 
●ドル円
上値抵抗107.868
均衡106.739
下値支持105.046-104.482

●ユーロドル
上値抵抗133.648
均衡131.845-128.565
下値支持127.417

●豪ドル円
上値抵抗85.558
均衡83.701
下値支持82.216


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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