第760回 2018年6月7日~13日までの為替見通し | FX・証券取引のマネーパートナーズ-外為を誠実に-

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第760回 2018年6月7日~13日までの為替見通し

2018年06月07日

今週の各通貨の予想レンジは以下の通りです。
●ドル円
上値抵抗111.004
均衡109.915-109.420
下値支持108.554

●ユーロ円
上値抵抗130.620
均衡128.951
下値支持①127.171
下値支持②125.187


●豪ドル円
上値抵抗86.878
均衡85.248-84.939
下値支持①83.969
下値支持②80/436

 6月12日に予定されているトランプ氏と金正恩氏の米朝会談に目を奪われてきたものの、次第に「なんだ、トランプ氏一流のディールだったのではないか」という視点もそこ、ここから広がってきたように思います。

 北朝鮮は核廃棄には応じないだろうことはアメリカのシンクタンク、ランド研究所などの多くの研究員の指摘するところですし、今、韓国でベストセラーになっている北朝鮮から脱北した元官僚の本にも指摘されていること。

 そもそも論で言えば当初、北朝鮮の脅威が過大に喧伝され、第一幕として来日したトランプ大統領による軍需品のトップセールスがありました。
 今また、貿易問題で協議している中国に対する切り札として、北朝鮮問題を活かしていると見ることもできそうです。これまで中国は北朝鮮を押さえる存在としての役割がありましたが、そのカードを使えなくしようとの目論見から米朝会談をみれば、貿易における中国の譲歩を引き出すのに使われたのではないかとの見方もできそうです。
 大豆などアメリカの農産物の大量輸入の回答を中国から引き出したことで、アメリカの農家、アメリカの種苗メーカー、種子メーカー、農薬メーカーからの支持も得やすくなります。6月企業決算にも間に合うタイミングですね。

 そうこうしているうちにイタリア問題でユーロがぐらつき、投資先はやはりアメリカという傾斜につながり、日本の国会で重要法案がアメリカにとって望ましい方向で決まりつつあり、こうした成果を歓迎するようにアメリカ株式市場が活況となっています。

 トランプ大統領の戦略チームは辛辣筋からはさまざまいわれながらもしっかり国益最優先という点でぶれていない点でお見事というほかありません。
 さて、派手なトランプ劇場の第二幕が一段落したら、第三幕はどうなるのでしょうか。そして、次の危機は何によって引き起こされるのでしょうか。ユーロ、中東、中国?
 伏兵の存在も忘れずにいたいものですね。

 ちなみに北朝鮮は核廃棄に応じず、あと二年程度はぐずぐずし、最終的には「アラブの春」のような展開となるのではないでしょうか。
 もちろん、その道筋に何幕もの「転」が挟まっていることでしょう。晴天の下で油断せずの方針で行きたいですね。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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