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第771回 2018年8月23日~29日までの為替見通し

2018年08月23日

今週の各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗111.124
均衡110.992-110.530
下値支持109.784

●ユーロ円
上値抵抗128.566
均衡127.378
下値支持126.507

●豪ドル円
上値抵抗81.675
均衡80.844
下値支持78.957

 アメリカ中間選挙前にトランプ叩きが一斉に噴出。さすがに11月6日の選挙には影響が出そうというのがトランプ大統領からフェイク・ニュース扱いされているメディアの報道です。
 またぞろ民主党ヒラリー&オバマと中国の連携プレーだとする意見も一方にはあって、「見苦しいぞ、いい加減にしろ」と苦言をいう親トランプ派の存在も。
 もちろん、この背景には関税引き上げ合戦で苦境に陥っている中国をはじめとするアメリカの制裁対象国の意図する力が働いているとみておくべきでしょう。
 制裁対象国にとって中間選挙の結果、仮に共和党盤石でトランプ氏がますますパワーアップすればたまったものではありません。
 下落傾向が続く上海総合株価指数が示すのは日本のバブル崩壊時の「失われた20年」の入口。2025年、チャイナ製造ターゲットイヤーを夢のまた夢とさせないように、しっかりトランプ氏の勢いをそいでおくことが死活問題で中間選挙前にどんどんトランプ攻めを加速させたいのだろうと思います。
 株価、為替の水準もトランプ危うし? いや、トランプ・サポーターは底堅しの両シナリオで考えたいですね。
 株価、為替水準を見る限り、現在のところ勝者はアメリカ。金融政策にしてもアメリカは利上げができるほど景気が好調であるのに対し、中国はその反対です。
 中国建国100周年の2049年には人口動態予測から我が国よりも超高齢化社会となり、労働人口も減少。社会保障問題も浮上する可能性大といわれます。
  
 お先真っ暗なのは中国なのか、アメリカなのか、あるいは世界同時に波乱となるのか?
 「近い」「いずれ」といわれながらなかなか世界同時株安が起こらないので、何か起こってもすっかり慢心中という現状ですが、「誰も何も言わなくなった頃」に厳しい展開がマネーマーケットを襲う可能性も意識したいですね。
 トルコ制裁でトルコに融資してきた欧州圏の金融機関のエクスポージャーに問題ありとみなす動きは結果、信用面で、アメリカに資金移動が起こる仕組み役を果たしますが、それとて経済成長の展望と両輪で生きてくるものです。
 では、どこに成長支援材料があるかといえば、今一つ、成長が期待できる地域や案件は見当たらず、ですね。
 そんな中、注目なのは新疆ウイグル地区をめぐってトルコと中国の同床異夢が露呈した時かなと思います。
 経済不安定で中国に支援を求めるトルコが新疆ウイグル地区に対する中国の振る舞いにどう反応していくのか、このあたりを見ていけば大統領選挙前の幕合いつなぎにいろいろな投資ストラテジーのヒントが得られるのではないかと思います。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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