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第773回 2018年9月6日~12日までの為替見通し

2018年09月06日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗111.571-111.252
均衡110.805-110.486
下値支持109.872

●ユーロ円
上値抵抗130.930
均衡129.470
下値支持128.585

●豪ドル円
上値抵抗 83.497
均衡81.579-80.470
下値支持79.820-79.335


9月は例年、防災におのずと意識が高まる展開に見舞われることが多いものですが、今年は豪雨被害、台風の連続襲来に加え、さらには北海道で地震発生。なんということでしょうか。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

さて、為替は現在のところ、激しくは変動していませんが、景気減速に効くことだけに推移を注意深く見守りたいところです。

このことから考えられるのは、

●収穫の秋を目前の生産農家直撃の災害多発で、食料緊急輸入があり得る。その場合は米中貿易摩擦で価格急落が続くアメリカの大豆、トウモロコシ、大麦、小麦の余剰を日本にということになるのではないか。これは中間選挙目前のトランプ大統領にとっては非常にラッキー。

●9月25-26日のFOMCにおいてアメリカの金利引き上げは場合によっては見送られる可能性がある。長年、不動産業を営み、金利引き上げは好ましくないことを肌実感で知るトランプ大統領にとって望ましいところ。現状では黙っていてもアメリカに運用マネーが集まってくるフレームがあるので、金利引き上げ先延ばしができるなら、トランプ・アメリカにとってラッキー。

●中国には「トランプ+安倍」の日米同盟が強固であるのは好ましくなく、できれば9月20日自民党総裁選挙において石破躍進を期待したいところ。しかし。今回の北海道の災害で、今の今、政権交代は日本にとってリスクであるとの認識が自民党員に広がり、安倍三選はかなり確実性が増してきた。

●今回の災害等で日銀の金融政策もまた、変更なく、緩和方向が継続される。これはまわりまわって日本の富でアメリカのファイナンスを中国などこれまで米国債を購入してきた新興国マネーが減少していく分を日本が替わって支えるフレームを維持することになり、個人投資家はその点のメリット・デメリットをよく吟味して自分の資産運用に反映させていかなければならない。

ということですね。

冒頭の予測レートは

→9月のFOMCでの米政策金利引き上げは見送りという可能性をかんがみて、
→金利引き上げが見送りの分、ドル安円高が進むところ、日本での災害発生での円安分が相殺され、ドルは現状維持ながら、
→9月13日トルコの政策金利決定会合、9月14日のスーパーSQのボラテイリティやバイヤス

を考慮しました。

ドル安円高が実現した場合は短期のトレーディングチャンスとして活かしていただければと思います。また、111円後半でのドル買いは利確が難しいため、慎重に買値を吟味したいところです。

なお、「通貨波乱の覇者は誰か」というテーマで「ゆうちゅうぶ」で動画も提供していますのでお時間のある時、ご覧下さいね。
URL
https://www.youtube.com/watch?v=gigfgNzAdUI&t=15s


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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