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第780回 2018年10月25日~31日までの為替見通し

2018年10月25日

今週の各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●米ドル円
上値抵抗113.110
均衡111.330
下値支持110.538

●ユーロ円
上値抵抗129.714
均衡127.341
下値支持124.703

●豪ドル円
上値抵抗81.593
均衡79.418
下値支持①78.824
下値支持②76.846


 11月6日(火曜日)はトランプ大統領(共和党)が迎える初めての中間選挙の日。中国封じ込めに舵を切るトランプ共和党の勝利を阻止しようとしてか、目下は中国の(?)シャープ・パワー全開状態の様相です。
 ついには選挙前にトランプ氏自慢の株高も崩落させられてしまいました。盗聴されていた、との報道もでるトランプ氏の私用電話で株価自慢の話などが中国にキャッチされ、ちょうど、中間選挙の間際でもあること。鼻をへし折るのに最適と狙い澄まされた可能性があります。

 そして、新疆ウイグル地区における中国の弾圧に対して、人権問題を指摘するなら、「反ムハンマド皇太子の旗手だったジャーナリスト・カショギ氏を殺害したサウジと武器や米国債取引をしているアメリカの人権意識はどうなのよ」とトルコを使って(?)、やりこめてもいるようです。

 安倍首相の今般の訪中日程は当初、10月23日だったわけですが、この日に向けて新疆ウイグル自治区では有志が中国の弾圧を安倍氏らに知らしめようと動いていたといわれます。事情通は訪中の日程が2日ずれ込んだのは、中国がそうした不満分子の粛清に時間を要したからと伝えられています。
 真相はわかりませんが、毎度のように繰り出される手の込んだ手口は兵法36計がベースのようです。
 同じロジックなので仕掛け手の匂いが立ち上ってきて、バレバレに感じられるのですが。
 何としてもトランプ大統領の勝利を阻止し、中国の台頭をリードしたクリントン、対中弱腰外交だったオバマの属する民主党に「夢よ、もう一度」とすがろうとしているらしい。

 マイケル・ピルズベリー氏の研究によると、「負けたふり」で通してきた中国は「もはや敗者、劣者の演技をすることはない。つまり、米日欧に中国は勝ったのだから」との認識を持っているそうです。

 沖縄に観光客を大量に送り込んで、中山知事亡き後の選挙も応援し、米軍基地問題紛糾を延々と長引かせ、トランプ大統領が再任されないように願っているとの意見も聞きます。

 そうまでして、トランプ氏の足を引っ張る背景には、尖閣や南シナ海、東シナ海の岩場を軍事拠点化し、そこにレーダーを置く構想があるといわれます。
 そうなれば沖縄、九州の通信傍受が可能になるのでトランプ政権ならずとも米国の中国の行き過ぎた台頭は断固阻止になるのは必至。
 ご存じのように沖縄には米軍基地があり、その通信傍受が可能となれば米議会の対中認識は共和だけでなく、民主にも厳しいものがあって当然でしょう。
 軍事拠点化を進める中国とは半年やそこらでは終わらない対立となる可能性を考えるべきでしょぅね。

 ところで、そんな中国に累計4兆円に迫るODAを実施していた日本のお花畑ぶりには国民の一人としてびっくりです。バブル崩壊後、仕事をリストラされて行き場がなくなった日本の優秀なモノ作り技術者が中国の製造現場で、指導者として技術移転したことも今となっては兵法で転がされたのではないかと思えます。

 株価、為替の世界は米中対立に加えて、中国経済と密接なユーロ圏の金融不安、米大統領選挙の行方を気にして、波乱含みが続きます。
 トレードにおいてもお花畑発想と決別し、しっかりリスクと向き合いたいものですね。1946年チャーチルが鉄のカーテン演説を実施してから、ソビエト連邦崩壊までかかった時間は45年。
 ひょっとしたら、その旅はまだ続いているのかもしれません。

※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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