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第781回 2018年11月1日~7日までの為替見通し

2018年11月01日

次の更新までの各通貨の為替見通しは以下の通りです。
●米ドル円
上値抵抗②114.365
上値抵抗①113.305
均衡112.246
下値支持①111.610
下値支持②109.830

●ユーロ円
上値抵抗130.817
均衡128.757
下値支持126.078

●豪ドル円
上値抵抗82.335
均衡79.665-80.852
下値支持78.478

 今週はいよいよトランプ大統領が初めて迎える中間選挙で、これまでの2年間の成果が問われるという点で、共和党、民主党にとっても重要な選挙になります。
 もちろん、トレーダーにとっても千載一遇のトレードチャンスです。ドル円の幅を大きくとったのも、テクニカル面で振れ幅が大きくなりそうなシグナルが見えている印象だからです。

 為替水準が語る選挙結果は解釈の仕方次第になりますが、あり得そうなロジックをいくつか検討してみましょう。

 トランプ岩盤支持者が44%台で今もしっかりしているため、上院・共和党・勝利、下院は小負けでねじれるコースが6割くらいの確率ではないかと思います。
 ねじれると、トランプ大統領の施策がスローテンポかつ、緩和されたものになる、との見方がありますが、すると中国への制裁が軽減され、チャイナ・ショックによる世界同時株安リスクもいずれ実現するにしろ、時間稼ぎができそう、という点で、別にマーケットに悪い話ではなし、消化可能だろうと思います。

 では、両院とも共和党が勝った場合はどうか? チャイナ締め上げに拍車がかかり、世界同時株安となりかねない中国経済不安が強まるのではないでしょうか。
 民主が両院とも勝てば、トランプ政権のあと二年はほぼレイムダック状態となり、再選も難しくなります。

 よって株価や為替に最もネガティブなパターンは民主両院とも勝利であり、その次が共和両院ともに勝利だろうと思います。

 ねじれであれば、モラトリアムが生じるので、株価、為替ともドラスティックな動きにはなりにくいだろうと推測します。

 トランプ氏の政策は中国による世界制覇阻止一点です。中国共産党幹部らが、資産をどんどん各国に分散し、アメリカにも逃避させている現状では、むやみに米国生まれの人たちに米国籍を与えるのは考え物です。
 また、カナダに輸入された中国製品のアメリカへの輸出阻止も中国の行き過ぎたふるまいの背景となっている貿易黒字を減じるためには効果的です。

 今後電撃的にTPPに加盟する可能性もあるでしょうし、一帯一路に対抗するアメリカ版のアジア作戦も出てこようかと思います。

 それを察した中国と以心伝心で韓国「徴用工」判決が日米同盟の観点から日本に出されたものであるならば、まだまだ、米中緊張の先行きは見えません。ソビエト連邦がチャーチル首相の鉄のカーテン演説から45年かかって崩壊したように、アメリカから見た中国の最適化には相応の時間がかかる可能性があります。
 私たちトレーダーもその都度、反応していては大変です。妥当なレンジで堅実に稼ぎたいものですね。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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