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第815回 2019年7月18日~24日までの為替見通し

2019年07月18日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。
●ドル円
上値抵抗108.005-108.581
均衡107.959-107.324
下値支持106.859

●ユーロ円
上値抵抗121.617
均衡121.430-120.815
下値支持117.239

●豪ドル円
上値抵抗76.963
均衡75.694
下値支持73.944


 次のFOMCは7月30日、31日。世界の市場関係者はここでどの程度のFFレート利下げがなされるのか、「待ち」つつ、己のストラテジーに見合った「仕掛け」に余念のないところでしょう。
 FFレート引き下げ幅が0.25であれば、長期国債の流通利回り2.043(データ取得日7月18日)とほぼイーブン。0.50であればFFレートは1.75になり、長期国債流通利回りと適度な開き。9月も実施すると仮定した場合、0.25なら1.50<長期金利2%台維持の前提でなら、ようよう準イールドに戻れます。
 しかし、過度にFFレートを引き下げ続けると、アメリカ企業の決算がよほど良いとか、成長性にも信頼感が持てるなどの期待が堅牢でない限り、株価天井圏とみなしている人もいるのでアメリカ株から逆に資金が逃げ出しかねない。
 通常は金利引き下げで株式に資金が流入し、株価上昇に期待がもたれ、企業も低コストで資金調達ができ、個人も債券より株からの配当に魅力を感じるものですが、今は米中貿易摩擦問題があります。
 それをはねのけられるだけの確固とした米企業の魅力、という点で、現在の株価位置が歴史的高値圏だけに若干の懸念を覚える人もいるわけです。

 アメリカの大統領の仕事は突き詰めると米国債で財政資金調達を盤石にすること、米企業の業績を向上させる環境を作り、株価を押し上げること、米ドル基軸通貨体制を崩さないこと。この3つです。
 米国債は物言う株主・中国の影響力排除を進め、減少する分、日本に肩代わりさせた格好で、資金手当て。
 米企業の業績向上と株価刺激を狙って挑戦者・中国を退けるための貿易不均衡+知財保護交渉と金利低下調整をしているところかと思います。
 ところが、現在、この部分が微妙なんですよね。中国をたたき続けるとアメリカ企業にも影響が出るということで投資マインドに響き、株価引き下げ要因を生じさせてしまう。
 加えて、金利を低下させすぎると他国債券運用に魅力を感じる投資家も出てくる。
 ドル安になりすぎれば輸入物価を押し上げ、アメリカのように輸入量が大きい国はインフレになってしまう。
 インフレ国の通貨は安くなるため、金利水準には注意が必要です。過度なドル安はアメリカ企業にとって輸出面で競争優位を生じさせても、米ドルの世界シェア低下につながり、世界の基軸通貨としての地位を脅かしてしまいます。
 しかも、ここにきて、フェイスブックが独自仮想通貨リブラを発行しようとしているため、これも米ドル基軸通貨体制には脅威です。
 23~24億人も利用者がいるフェイスブック。スマホでリブラ決済が進めば、米ドル基軸通貨体制のみならず銀行経営にも響き、ドイツ銀行問題以上に大きな経済波乱要因になりかねません。

 金利を低下させて株高効果を高めアメリカへの投資を呼び込み続け、一定のドル水準を維持し続けるためには装置が必要ということで、石油価格をドル安歯止め調整バルブに使うとか、世界の「今そこにある危機」に火種を見つけようとの動きがあるわけですが、イラン周辺の時事ニュースは不透明なものが多く、トンキン湾の二の舞にならないかとの懸念も生じさせかねない。

 なかなか難しい状況ですね。
 敵失狙いの中国は沈黙を続けていますが、その中国とて、他国が詰んでいくありさまを、余裕を持って見ていられるような経済状況ではないでしょう。低成長というけれど、統計データの正確性に「?」マークがつく不況という人もいます。

 こういう時、自然災害などが起こると、シャッフルされて「今、そこにある危機」効果で目くらましがなされることも過去の例には見受けられます。

 わからない時は動かないのも賢明ですが、動かないと利益は獲得できにくいのもまた事実。取れる範囲のリスクテイクで凪と波を乗り越えたいですね。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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