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第818回 2019年8月8日~14日の為替見通し

2019年08月08日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗②108.049
上値抵抗①107.343-107.571
均衡106.988-106.06
下値支持①105.433
下値支持②104.908

●ユーロ円
上値抵抗120.735
均衡117,206
下値支持115.853

●豪ドル円
上値抵抗73.081
均衡71.287
下値支持69.494

 先週のドル円は全く予想通りにはいきませんでした。慢心とはああいう状態をいうのだな、と振り返って反省です。参議院選挙も終わり、8月はG7のみ。
 9月のFOMCまでは平和な相場展開が続くのではないかと楽観していたところ、トランプ氏の対中強硬策がいきなり来て相場は大変動。そこに北朝鮮のミサイル発射はある、日韓関係の厳しさも増す、米では痛ましい銃乱射事件が相次ぎ、まさかのタイミングでアメリカが中国を為替操作国認定。4月、10月の為替報告書シーズンを待たずに認定するとは意外で、そこを株安で儲けようとするヘッジファンドが相場のボラテイリティを高めました。
 トランプ・ボラテイリティ軍団ともいうべき、大きな変動装置が作動した印象です。

 もう一度、今起こっていることの背景を検討してみました。

 一つの糸口は日韓関係の急緊張です。これにはかねてより不思議な印象を持っていました。

 何しろ、徴用工問題等、韓国発の日本に対する姿勢には親日感は感じられません。来年4月、韓国では総選挙があり、文氏はこれに勝利するには「反日カード」を切ることが有効と見ているようです。それに呼応するようにGoogle系のYouTubeでは不思議な現象が続いています。韓国叩きの動画がどうしてあんなに支持されるのか? 奇特な印象があります。

 こうした流れの中で日本は韓国に輸出のホワイト国外しを行いました。

 この背景に、高高度ミサイル設置問題、ファーウエイと商取引があるサムスン電子などの韓国企業の問題があるように思います。
 アメリカは韓国に高高度ミサイルシステムを設置することに技術流出を懸念して、それを日本に設置しようとしているのではないか。
 トランプ氏が軟化したような発言をしても、まだまだアメリカのファーウエイへの強硬姿勢は続いているということですね。

 そして、この度のアメリカのエスパー国防長官の来日です。中東・ホルムズ海峡の有志連合構想についての話し合いとのことですが、名目はそうでも実質的にはいよいよファーウエイの通信基地局と中国の衛星による防衛網と有志連合との対抗になるのだろうと考えます。
 すると今起こっている日韓問題には短期だけでなく中期、長期の文脈を見極める必要がありそうです。
 そうした米中の緊張を開催中といわれる北戴河会議で先輩政治家が習近平氏にどういう示唆を与えるのか?

 8月相場は通貨安競争や世界に顕在化しつつあるリスク以外にその点にも注目したいと思います。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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