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第849回 2020年3月19日~25日までの為替見通し

2020年03月19日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗110.634
均衡109.206-109.841
下値支持108.332
※下値に関しては先般101円を見たように報道によっては必ずしもこの値でとどまることはありません。
長期的には100円以下の値もあり得ると思います。

●ユーロ円
上値抵抗119.793
均衡118.750
下値支持117.978


●豪ドル円
上値抵抗62.501
均衡58.651
下値支持57.631-55.548
資源価格次第で振れ幅は大きくなりますので、原油、金、世界経済の減速、回復などの指標との連動性を加味したいですね。
現状では極端な価格推移の過程にあります。またまだ大きな変動が続きそうです。


 為替の大変動もさることながら、アメリカではニューヨーク市場が大変な展開となっています。株価暴落、暴騰が繰り返され、現在のところトランプ大統領就任後に積み上げた分を全部すっ飛ばした格好となり今後についても予断を許しません。

予想を超えた価格展開によってストップロスが断続的に出て、そこにニュースのネガティブ度にAI判断からの売りが加速し、信用の強制決済につながり、売るにも買うにもポジションの損が大きすぎて身動き取れず・・・。そんな状態に見舞われ、「傷が大きすぎて」と脱力している投資家も多いので、底入れ確認にはなお時間がかかりそうです。

そもそもは米中貿易摩擦に始まり、世界経済の2大国の対立が厳しくなり、貿易面での減速が企業業績に影響を与えることが懸念されていました。株価が神経質に動いていたところ、武漢で謎の病が突然、流行。渡航者などからあっという間に各国に伝播。それがパンデミックとなってスペイン風邪が引き合いに出されるまでになりました。

各国の渡航者制限、出勤、集会自粛で経済活動は急停止。まさに新型コロナは「ブラックスワン型」の経済クライシスだと受け止められ、不安心理の現れとしてトイレットペーパーを買い占めなど極端な消費行動にも火をつけてしまいました。

米中は対立したままですが、そこに親中派バイデン氏がアメリカ大統領選挙の民主党候補としてほぼ確実視される状態になってきました。
果たして、親中派大統領が誕生し、米中対立が収束するのか。

まだまだ米中対立のこの流れが続くのか? 続くなら新型コロナで派生する次の危機を連想して備えなければなりません。

現在、新型コロナの引き起こした「有事のドル買い」でドルがしっかり。
そのことで韓国や中国経済は持つのか?

新型コロナの蔓延で経済面が懸念されるイタリア。大丈夫か?

ここに、さらに新な何か起こるともう一度、為替も株価も大きく動くでしょう。

ことわざに「弱り目に祟り目」というものがありますが、こんな時、例えば災害が起こると恐怖感はマックスに。
日本で起こった2011年3月11日東日本大震災、原発問題が思い出されます。

災害が加わったらどうなる? とそこまで考えて備えないとならない状況ではないでしょうか。

トランプ再選を阻止すべくシャープパワーを駆使する中国VSアメリカ覇権を死守するトランプとのぶつかり合いから少なくとも大統領選挙を挟んでこれからも大きな変動相場は続くと思います。
その際、今般の
101円に入った時、どーんと買えたか?
その時のポジションは適正だったか?
証拠金は用意できたか?
などを顧みつつ、備えたいですね。

危機管理を怠らなければチャンスが来た時、しっかり活用できると思います。頑張りましょう!

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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