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第899回 2021年3月25日~31日までの為替見通し

2021年03月25日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗109.784
均衡106.571-107.031
下値支持104.480

●ユーロ円
上値抵抗130.085
均衡128.533-127.072
下値支持125.302

●豪ドル円
上値抵抗84.643
均衡82.105-80.625
下値支持78.299


政権発足直後、「我々は帰ってきた!」とバイデン氏が発言したように、ブリンケン国務長官の動き方は政権の政策課題における対象案件に対し省庁トップの意向のもと官僚の入念なボトムアップによって成し遂げられているように感じられます。

トランプ時代はトップダウン方式で官僚との関係はむつかしかったようですが、バイデン政権では官僚と連携しフル稼働という印象です。

親中派とみなされていたバイデン氏のもと、ブリンケン国務長官はオバマ時代に回帰するためのミッション達成役かと思いきや、先般の米中アラスカ会談での中国代表と激しいやり取りに続き、このたびの訪欧では「大国中国に米欧で連携すれば成果が出せる」との姿勢を打ち出しています。

こうしたことから、バイデン政権はバイデン氏でもハリス氏でもなく、ブリンケン氏が本筋なのだ、とみておく視点が有効ではないかと思います。

トランプ政権では戦争回避の姿勢が鮮明でしたが、アメリカのGDPにも影響が大きい軍需産業を巻き込める案件としてオバマ時代の「戦略的忍耐」、トランプ時代の「戦争回避」ではなく一歩、踏み込んだ政策推進をブリンケン氏主導で成していくのかなと思います。

こうした環境のもと、凪状態が続いたドル円相場にも北朝鮮飛翔体発射を機に変化の兆しが出てきたように思います。

トランプ氏という押さえがなくなった飛翔体問題。いつ、異なるタイミングで発せられるか不確実である点で、ドル円変動の源泉となり得て、株価にも影響が及ぶと点でトリガーの一つまでも「帰ってきた」わけです。

2022年北京オリンピックまでは中国の方が戦略的忍耐をするだろうといわれますが、「まさか」のタイミングで想像だにしないことが起こるのが世の常。
茶番と本番の潮目に注意しながら、動揺しないで市場のボラテイリティをチャンスにしたいものですね。
今回は今週に限定せずもう少し日柄が必要かもしれませんが広めの幅を見ておく予想レンジにしました。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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