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第912回 2021年7月1日~7日までの為替見通し

2021年07月01日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗111.956
均衡110.875
下値支持109.823

●ユーロ円
上値抵抗132.168-132.918
均衡130.315-131.940
下値支持129.079-129.372

●豪ドル円
上値抵抗84.278-84.127
均衡83.519
下値支持82.003-82.872

 7月には日銀金融政策決定会合が15-16日、そしてアメリカの金融政策を決めるFOMCが27-28日に開催されます。

今月はユーロ圏、アメリカの金曜政策決定会合が先行するパターンと違うため、日銀の政策が変わらないなどの要素が出たとしても、油断しているとそのあとに開催されるFOMCで想定外の政策変更があって為替も株価も動く可能性に用心したいですね。

そもそも7月は六月末が四半期〆月、前期後期の端境期明けなので変化で稼ぎたい立場の方たちにとってサプライズは大歓迎というところでしょう。9月に利上げをサプライズで7月に前倒しとならないか、注目したいですね。

アメリカでは感染症対策が進み、経済が好調。
インフレ抑止の必要があるとの連銀総裁の発言が相次ぎ、7月金融政策変更もあり得ます。
しかし、議長であるパウエル氏は現状を大きく変えることには慎重ですね。

そこでこういう見方もできそうです。
米国債販売のアナウンス効果を狙った口先介入の可能性です。
即ち金利があげられるほどに経済が回復しているアメリカへの投資を呼び込むためには連銀総裁の強気発言が効果的、というわけです。

タカ派発言でドル高トレンドが実現すれば、投資マネーのアメリカ流入がスムースに。
ドル資産で経済が弱っている国の資産を買うにも好都合。

ドル高が折に触れ実現すると強いドルでの輸入は米国内インフレ傾向を押さえます。
即ち、連銀総裁のタカ派発言はまわりまわって米国のインフレ抑止に効くのです。
パウエルFRB議長は「あえて今、大きく政策変更はしない」という立場をとりマーケットの過剰反応を抑えている。うまい金融政策だと思います。

日本の景気はワクチン供給が滞っている自治体もあるため、アメリカのようにはいきません。インバウンド目当てに設備投資していた経済人にコロナ禍が直撃し、1日発表された日銀短観が示すように業種で好況不況、苦境の偏在があります。

日本の消費現場では明らかに生鮮食品とエネルギーの高騰が家計に響くインフレ状態になっていますが消費者物価指数は値上がりしている品目の多くを調査対象外として外しているため、デフレ脱却モードのままです。

数字に表れないインフレで生活に苦しむ人の比率は増加し、五輪後、感染再拡大が起これば時短要請が出て、またも経済活動を阻害します。よってオリンピック後の不況の角度は鋭くなると思われます。
すると資産を手放さざるを得なくなる立場の人も増加しそうですね。そこを強いドルで弱っている日本資産の買収に動く立場が有利になる仕掛け。

ドミノ倒しといいますか、うまい仕掛け、シナリオです。
まだ、その流れは始まったばかり。よって中長期でのドル高トレンドは今週のレンジ以上に進むとみています。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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