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第256回 ~相場は休むな~

2017年08月16日

 まさに「二度あることは三度あり」の言葉通りの相場展開になっている。ドル円は先週金曜日(8/11)に108.68円の安値を付けた後、今は8月4日以来の111円目前まで上昇、このまま進んで3日続騰になれば、上昇軌道に乗り始めたといってよい。

 ところで、3月から始まった相場のサイクルは実に規則的だ。ドル高値は、3月10日(115.50円)、5月10日(114.37円)、7月11日(114.49円)、一方ドル安値は、4月17日(108.13円)、6月14日(108.69円)、8月11日(108.68円)のサイクルで続いている。よく見ると、下落、上昇がおなじ傾斜。この角度に沿って計算すると、次の円安スピークは、9月11日の週の114円台になる。今回の上昇は3度目。いわば3度目の正直とすれば、その後は次週の日米の政策決定会合を控えて115円台を目指す展開になると予想している。

 現在、相場を動かす要因として、トランプ政権の不安定さ、軍事衝突が恐れられる北朝鮮情勢の緊迫化、米国経済指標を受けた米金利動向が意識されるが、相場の方向性を決定づけるほどの決定的な材料にはなっていない。それを見極めるためには、相場の根底を揺るがす原因となるかどうかを認知する力が必要になる。

 その力を養うのは、市場が夏休みモードになっている今がいい時期だ。これまでは、相場秋の陣に控えて英気を養う時期となっていた。果たして今年もそうなるか? 個人的にはおちおち休んではいられない、と気を引き締めている。それだけ不透明要素が多くあるとの認識だ。

 一説には「休むも相場なり」と言い、「相場には、買い、売り、休むの三つある」との言い方もある。その考え方を否定はしない。しかし筆者は違う。「相場は24/7(一日24時間、一週7日間)の世界。市場が開いているのに、休むのは不戦敗と同じ。絶対休むな。ポジションをゼロにするな」これが長い為替ディーリング経験から生まれた筆者のディーリング哲学である。この考え方は海外のディーラーとの交流から徹底的に叩き込まれた。

 確かに負け続けている時、相場の先行きがわからない時、世界の金融市場が混乱している時など、「とりあえず様子見!」と言って、相場を休みたくなる。これは人間の心理だ。筆者のジュニア時代には「一回頭を冷やして客観的に考え直してみろ!」とよく言われたものだ。「休むも相場なり」。筆者はこの言葉にあえて意義は唱えない。ディーラー個人個人に哲学があるだろうし、そのやり方が一番自分の考え方に近いのであれば、「休む」というのもディーリング手法の一つになる。

 しかし筆者は、休むことで進歩はないと考えている。「大きい当たりは、打ち続けているうちに出るほんのわずかの当たりの一つ」。これは欧米ディーラー仲間何人かと話していた時に出てきた言葉だ。「打ち続けている」という言葉がポイントで、目から鱗が落ちた思いだったことが思い出される。チャートを見ると、大きい値動きをするのは年に数回しかない。そのチャンスをいかに早く察し、収益に結び付けるために売買を続けるということである。

 市場が開いていなくても、相場に影響のある出来事はいつでも起こる。その情報への感応度は、ポジションを持っているのと、持っていないのとでは、大きな違いがある。打ち続ける、すなわち、どんな小さなポジションでもいい。売り買いを繰り返しながらポジションを持つ続けること、常にディールに参加しておくことで、相場に対する感性が磨かれ、当たりを自分のものにする、すなわち収益チャンスを自分のものにすることができるという経験則だ。

 ディーリングする意思があるときは休んではならない。不戦敗は負けと同じ。その為にも常に24/7のモードの下で、為替ディーリングに参加していくこと、これがディーリングの技術向上に役立つ、と教えられた言葉である。この夏休みの時期に市場への参加を続けていくことこそ、9月5日以降の相場秋の陣へ余裕をもって備えられる。

 今後1週間の相場レンジは、ドル軟調を予想し、ドル円は109.80-111.80円と予想。一方ユーロは、緩和政策終了に対する期待を背景に、対ドルでは1.1650-1.1850、ユーロ円は129.50-131.50円と予想する。
(2017/8/16、小池正一郎)

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

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