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第342回 ~今こそ「2 / 8ルール」が効果的~

2019年06月26日

 相場予想の一つに、どれだけ市場に織り込まれているかを判断すること、がある。今週はこの点で読み間違えた典型的な例となった。筆者は「FOMCは6月は利下げなし。ただしドットチャートで今年2回の利下げを示唆する。これが市場のコンセンサスで、織りこんでいる。したがって、同じ結果になれば、材料出尽くしとなり、一旦はドルは買い戻される」と予想した。いわば「Sell the rumor, Buy the fact(噂で売り、結果で買い)」との予想であった。

 FOMCの結果はその通りだった。しかし市場の反応は全く違った。すなわち、市場ではそこまで織り込んでいなかったことになる。「利下げ方向」であることには誰も異論をはさまなかった。そしてドットチャートにその考え方が反映されることも、多くの参加者が意識していたことを、事前調査で分かっていた。

 それでも、相場予想は大きく覆され、ドル全面安となった。結果として、市場は読み込んでいても、参加者のポジションはドル売りに傾いていなかったことになる。ここに予想と実際の違いが出た。理由の一つに、アルゴと言われる電子取引の多用である。ビッグデータを使い、単語に、売りか、買いを紐づけして、注文操作を行う。人間の心理は基本的には関係ない。事前予想は意に返さない手法が勝っていたことになる。

 ここから得た教訓は、「相場の予想と、予想に基づいた事前のポジション作りは、結びつかない」ということである。そして短期売買を繰り返す市場参加者としては、結果に素直に反応する方法が一番、ということになる。そこでチャートをじっくり眺めてみると、この考え方で有効なディール方法は「2・8ルール」であると感じた。

 これは、方向感が一定でないときに効果を発揮する売買方法で、「相場は20銭/80銭や、2円/8円」が節目になるとの考え方を、売買に応用する方法である。最近は応用するときには前後5銭が効果を最大化できる。例えば、30分足でドル円を見ると、かなりきれいにその動きが見える。ドル下降時には20(あいは25)線で止まり。そこを割り込むと80(あるいは85)銭まで低下する。
 もしその価格(具体的には75銭)を完全に割り込んだら、20銭まで下落する。割り込まなかったら、20(あるいは15)銭まで買われ、そこも上回ってきたら、次は80銭にトライすることになる。現在(執筆時)は、別の意味の節目である50銭の攻防となっているが、筆者は抜けると75~80銭までドルは買われると予想している。

 さて、28日から始まるG20のメインイベントは、米中首脳会談である。筆者の予想は決裂しないで、交渉継続と考え、ドル円は108円台乗せと予想している。市場にも、この見方が少しずつ織り込まれているようだが、まだ30%程度だろう。

 そこで、今後1週間の予想レンジは、ドル円は107.20~108.80円。またユーロは、対ドルでは先週から買われてきた分の調整が入り、1.1200~1.1400、対円では121.00~123.00円、そして英ポンド/ドルは1.2550-1.2750と予想している。
(2019/6/26, 小池正一郎)


※当コラムは毎週水曜日の更新です(水曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。


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