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第365回 ~「気」の変化~

2019年12月18日

過去1週間、FOMC、英国総選挙、米中通商協議の一部合意と、ビッグイベントが続いた。全体を通していえば予想通り。しかしこの世界中が注目した出来事が終わったことで、確実に変わったことがある。それは「気」である。景気の「気」であり、気分の「気」である。もやもやした気持ちが、一気に(個人的にはこの表現がぴったりする)「リスクオンとなった」と、市場の空気の変化を感知した。

ただ、行動に移すタイミングとして、いまはその時期ではない。まさにクリスマス直前、一年中で最も取引量が縮むときだ。本格的に動き出すのは、1月2日である。日本は、正月真っ只中。しかし海外市場では、年末休暇を終え2020年の初日を迎えて、ディーラーは嬉々として動き出す。

筆者がNY勤務の時、「これが海外市場か!」と、驚きとともに文化の違いを実感したことを鮮明に覚えている。具体的には、12月31日の深夜、NYのタイムズスクエア―で行われるカウントダウンである。ディーラーにとっては、クリスマス休暇で年末休暇は終わりだ。後は1月2日の戦闘開始(の気分)を迎える気持ちの切り替えを行う。そしてカウントダウンを迎える。それは新しい戦いが始まるゴングに聞こえる。

今年の正月に起こったことがその代表的な例である。1月3日の朝、突然104円台に円は急騰、為替市場はその動きに驚愕した。まさに1月2日から海外市場はすでに正常取引。来年も同じことが起こる可能性は否定できない。ただし今回は円高でなく円安の予想である。ドルが買われればドル円では円安。一方で、ドルが売られても他の通貨に対しても円安になるとの見方である。その背景はトランプ大統領と安倍首相の関係である。世界は日米を一心同体と考えているに違いない、との推論から出てきたものだ。

現在ドル指数とドル円の方向性は一致している、ドル指数が下がれば(ドルが売られれば)、円も売られる(ドル円は買われる)。すなわちドルが円以外の通貨に弱くなる時、円も弱くなり、ドルと円は同じ方向に向いていることになる。この傾向は、10月から顕著に表れている。ドル指数は12月12日には、96.588と今年7月1日以来の低水準を付けたが、円も12月2日に109.73円と5月30日以来の安値を付けている。

合わせて、「気」でいえば、「二度あることは三度ある」、または「三度目の正直」が控えていることだ。最近109.80円への買い上げに二度(12/2と12/13)失敗しているが、これまでの経験でいえば、109.80円超えのトライが間違いなく起こると考えている。その時期は、今年中かもしれないが、遅くとも新年早々に起こると考えている。109.80円を超えれば、110円は通過点。1月は110円台取引が常態化すると予想している。

今後1週間は、クリスマス休暇となり、市場は閑散化、小動きを予想。ドル円は、109.00~110.00円と予想。またユーロは、対ドルで1.1100~1.1200、対円では121.00~122.00円、また英ポンド/ドルは、買われすぎの調整でやや軟調となり、1.3000-1.3200と予想している。
さて来週は今年最後、2020年の年間予想を行いたい。
(2019/12/18, 小池正一郎)

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。


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