1月1日(水)の為替大観は休載いたします。次回更新は1月8日(水)です。

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為替大観

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第366回 ~2020年展望~

2019年12月25日

1月1日(水)の為替大観は休載いたします。次回更新は1月8日(水)です。

2020年のドル円レンジは102~115円、年末は110円と予想する。基本はドル堅調、前半円高、後半円安で、リスクオフ事案の発生で一時的に105円割れの円高局面はあろうが、1年を通しての平均レートは108円と予想した。

相場の変動要因のテーマは、「トランプ」「米景気」「金利差」であり、ポイントは「トランプ大統領の政策の市場への影響はどの程度か」、「米国景気は後退するか」「日米欧の金利は上昇するか」である。

具体的には、まず「トランプの市場破壊度の程度」である。最近の動向をみると、上げた拳(こぶし)をおろし始めていることがうかがえる。今年をアドバルーンを上げた年とすれば、2020年は、降ろし方を読む年と考える。例えば、今年は米中通商問題の勃発、また温暖化条約やNATOなど世界的な連携から脱退するとの宣言などあった。しかし、年末に向かって、一部とはいえ米中で報復しあった追加関税の撤廃や引き下げなど合意、上げた拳を少しだが下げた。今年半ばには、これから大変なことが起こると身構えたことを考えると、大きな変化である。トランプ大統領にとって2020年は再選を目指す年、問題解決に向けて世界が動き出すとみていいだろう。

次に、「米経済の変調の有無」である。筆者は、10月までは悲観的であった。毎月主要経済指標の成績表を記録しているが、10月は景況感、雇用、消費、住宅、どれをとっても前月比マイナスであり、いよいよリセッションの兆しが見えたか!と身構えた。ところが11月は、ほとんど逆転、10月の落ち込みを完全にひっくり返した。最初は1か月だけの指標だけでは、安心できないと慎重な見方をしていたが、12月になってもこの堅調さは継続していた。

個人的には、米コンファレンスボードの景気先行指標を追いかけているが、過去の例では、総合指数がマイナス圏に落ち始めて平均して1年半後にリセッションに陥っている。今落ち始めて5か月に入った。ただし今月は前月比変わらずなので、悪化減少が止まったともいえる。過去の流れでいえば、あと1年以上はリセッションの心配がない。

これらの好調さは、すべて株価の上昇に起因しているといっても過言ではない。米ダウ平均でみると、トランプ大統領が就任した2017年1月末は19,864ドル、それが現在は28,500ドルになっている。3年で、約44%も増加している。まさに米国民の資産効果を高めている。雇用の増加、賃金の上昇を背景に、消費需要は高く、住宅市況も良好である。何よりも株価の力強い上昇には、賛成派も反対派も異論は唱えていない。トランプ大統領は、この状態を失速させたくないだろうから、2020年は株価上昇の勢いは続くとみていいだろう。

他に、欧州に混乱は起こるか、低金利を脱するか、オリンピック後の日本景気をどう考えるかなど懸案事項は多いが、残りは来年になって紐解いていきたい。

さて、ドル円予想であるが、四半期ベースでは、以下の通りである(カッコ内は四半期末相場、< >は、主な変動要因予想)。
1~3月 104~112円(107円)<トランプ選挙対策発表>
4~6月 102~110円(108円)<米中貿易戦争再燃>
7~9月 103~113円(109円)<EU離脱交渉進まず>
10~12月 105~115円(110円)<トランプ再選>

一方、ユーロドルの年間レンジ予想は、1.05-1.20, ポンドは離脱交渉が不透明感を増すと読んで、1.15-1.35と予想した。

今年1年、ご愛読いただき誠にありがとうございました。2020年は1月8日から掲載いたしますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

(2019/12/25, 小池正一郎)

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。


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