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第399回 ~ドルは底打ちから反騰へ~

2020年09月02日

9月に入り、市場の潮の流れに変化が見える。ドル円は106円ばさみで推移、7/24以降の105.50~106.50円のレンジを保ったままだ。しかしドルインデックスでみると相場動向は違って見える。9/1に91.746の約2年4か月ぶりの安値を付けた後、上昇に転じた。ドル全面安からの反転と読んだ。

そしてドル円でいえば、現在106.20円と3日ぶりのドル高水準で、今後の上昇を期待している。週足でみると7月初めからドルは高値を切り下げており、本格的なドル高到来までは時間がかかると予想するが、最初のターゲットの107円をクリアすれば、徐々にドル上昇へ歩みを進めていくと予想する。

この展開(ドル安からの反転)は他の通貨でみるとさらにはっきりする。ユーロは、9/1に約2年4か月ぶりに1.20を上回った後、当面の目標を達成したかのように1.19割れまでドルは上昇。そして豪ドルに対しては、は同じく9/1に0.7414と、約2年ぶりの豪ドル高(米ドル安)を付けた後、0.73半ばまで豪ドルは下落、米ドルは値を戻した。一方、対ポンドでは約9か月ぶり、対カナダドルでは約8か月ぶりの安値から、それぞれ反発。そしてスイスフランに対しては、2015年1月以来という0.90割れ安値から0.91台に反騰している。

この背景には、次の3点がある。まず、トランプ大統領の支持率回復である。現在特に注目されている、勝者予想(Betting Odds,リアルクリアポリティックス)ではトランプがついに逆転した。一時は、バイデンが24.4ポイント優勢(7/24)であったが、9/2には、トランプ49.8、バイデン49.7と、わずか0.1ポイントであるが、6/2(バイデン48、トランプ47)以来の再逆転となった。

人種差別問題の対応など、両刃の剣という局面ではあるが、大統領としての支持も高まっており、再選への期待が出てきたことでドルの見直しが入っていると考えられる。ちなみに、トランプ大統領への支持率も最新の総合評価では、支持44.4、不支持53.8と支持が下回っているが、率で見れば44.4は、5/23以来の高水準である。個別でみると最も新しい調査(Emerson)では支持49、不支持47とついに逆転した。

この勢いは、米国経済の順調な回復への評価に負うところもある。先月後半に発表になった住宅販売では、V字回復となってきたうえ、昨日(9/1)発表のISM製造業景況感指数も56へ続伸(7月54.2)と2018年11月以来の高水準となった。中でも新規受注は67.6と、2004年1月以来の高い水準となった。今週末発表の雇用統計も、非農業部門雇用者数増加予想が140万人(前月176.3万人)、失業率が9.8%(前月10.2%)と、回復の勢いは続くと予想されている。それに何よりも株価の上昇がトランプ支持率上昇に貢献している。ダウ平均(9/1終値$28,646.45)は、史上最高値($29,374)には届かないが上昇の勢いは続いており、S&P500(同$3,526.65)、ナスダック(同$11,939.67)は連日のように市場最高値を更新している。

そしてドル円については、菅官房長官の次期首相が濃厚になり、アベノミクスの継続期待が再燃してきた。本格的な秋相場には早いが、ドルの底打ちからドルの反騰が始まると期待している。

今後1週間の予想レンジは、ドル円は105.80~107.80円。またユーロは、対ドルでは1.1680~1.1930、対円では124.50~126.50円。また英ポンド/ドルは、1.3150-1.3450と予想している。
(2020/9/2, 小池正一郎)

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。


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