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第404回 ~虫の目はドル高、鳥の目はドル安~

2020年10月07日

まず、虫の目的な話題から始めよう。今日10/7、ドル円のNY市場終値がターニングポイントになる可能性が高い。105.80円を超えるか、再び下回るかで、その違いに大きな意味を持つがあると考えているからだ。もし、今日のNY市場終値で105.80円を超えた場合は、新しいレンジの105.50-107.00に移ることになろう。

その心は、チャート的なものだが、個人的に持っている相場のアノマリーの一つで、「二度あることは三度ある。三度目に超えたら、新しいレンジに変わり、越えなければしばらくはその相場に戻ってこない(NY市場での終値ベース)」という経験則からの判断である。

具体的には、ドル円は9/14に105.80円を割ってから、二度(9/30と10/5)105.80超えをトライした。しかし二回とも跳ね返され、今日三度目の挑戦をしているところである(執筆時18:30には106.00)。今日は、106円に構えている売りオーダーで頭を押さえられるか、またはその厚い売りを乗り越え、損切のドル買いでドルが上昇するか、熱い戦いが繰り広げられるであろう。

もう一つの側面は、80という数字である。相場のクセを読んだ「2/8ルール」に該当するからである。すなわち、20/80(銭)や 2/8円は相場の節目、買われるとき、売られるときに勢いが止まる値である。今回でいえば105.80円はドル上昇時に抵抗線となるところ、ここを越えれば、105.80円はドル売を抑える支持線となる。これら二つの点から、結果は明日9/8の朝に判明する。

さて、中長期の鳥の目に話題を移すと、その題材は、10月6日の、FRBパウエル議長の講演にある。曰く、「金融政策でできることはほとんど実行した。米経済は完全回復には道が遠く、例えば、失業率は7.9%に低下したが、労働参加率の減少など調整すれば、実質的な失業率は約11%と計算している。」と指摘。

そして「効果的な財政ミックスが機能しなければ、経済が下方スパイラル(downward spiral)に陥る恐れがある」と米経済の回復力を懸念し、政府の出番であることを強調している。中央銀行にとって、できる金融緩和策は最大限実施済みで、さらなる緩和とは、マイナス金利導入であり、また限度ない資金供給である。両方とも現在は容認できないとの思いがあることが講演原稿を読むと滲み出ている。

そこで、市場が注目しているのは、双子(財政と貿易)の赤字である。現在すでに史上最大の割合に膨れており、このまま増加していけば間違いなくドルの減価に結びつく。歴史がそれを物語っている。新しい大統領にこの問題は引き継がれることになるが、現在の大きな政府債務の状況を考えると、ドル減価への不安が高まる。

今後1週間の予想レンジは、ドル円は先週より若干の円弱含みの105.50~107.00円。またユーロは1.1625~1.1825、対円では前週より円安の123.50~125.50円。英ポンド/ドルについては、先週と同様の1.2650-1.2950と予想する。
(2020/10/7, 小池正一郎)

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。


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