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為替大観

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第419回 ~チャートが語るドル高~

2021年02月03日

 2月はドル高で始まった、103.59円(1月27日安値)から始まったドル上昇は、昨日まで5連騰、今日も105.04以上でNY市場が終われば6連騰になる。このドルの強さは本物であろうか。今日は短期的な見通しとして筆者が利用しているテクニカル分析で考えてみたい。

 今のドル堅調な流れは、少なくともバイデン大統領就任後100日間(いわゆるハネムーン期間)の間は続くと考えている。しかしその後は見直しが入り、再度円高に変わり2021年年間通しては100円割れもあると予想している。この背景については、改めて次週以降に述べるとして、まずは短期的な状況変化を、基調変化がわかりやすいチャート、主に移動平均線と日々線(ローソク足)の関係でみたい。コロナ感染者数の変化を見るために、曜日のばらつきをならすために7日間の移動平均線(以下MA,Moving Average)が用いられているように、為替相場でも、市場の心理状態の変化の推移を知るためにMAはとても参考になる。

 筆者は、短期線として21日間(約1か月)のMA、中期線として89日MA(約3カ月)、長期線として200日MA(約6か月+)を用いている。バイデン次期大統領(当時)が米議会で正式に選挙勝者=46代大統領に確定した日(1月6日)に短期MAを大幅に上抜けし、下げ続けていた短期MAもようやく上昇に転じてきた。(この傾きの変化も先行きの方向を予見するシグナルとして極めて重要)。

 そしてドル円が下げに転じた1月26日も安値が短期MAを割ることなく、ドル下値の堅さを確認、翌日からドルの上昇が始まった。ドル買いの勢いはその3日目には中期線(現在は104.28円)も上抜けし、長期線(現在105.59円)に近付いている。中期MAを上抜けするのは実に7か月ぶり、これまで何度もトライしながら跳ね返されていた中期MAを、いとも容易に超えたことはドル高の勢いの強さを表していると言ってよい。

 更にドル高に勢いをつけるシグナルは、ゴールデンクロス(GC、短期MAが中期MAを上抜け)の出現である。パンデミック相場となった昨年3月初にデッドクロス(短期MAが中期MAを下抜け)となって以来、何度もGCの機会があったが、そのたびに跳ね返されてきたことを考えれば、今回GCが実現できれば、大きなドル高サポート要因となる。今後、ゴールデンクロスが出現する確率が高い。達成できれば、2019年10月1日(当時107.59円)以来であり、久しぶりのGCとしてドル円の上昇確率が高くなる。

 次に起こりそうな展開は、ドル円相場が長期MA(現在105.59円)を超えることである。そうなれば、昨年11月11日以来の相場となり、ドル高は本物になる。現在の市場相場からあと約50銭余り、すぐ目の前にある。次に大GC(短期MAが長期MAを上抜ける)が期待される。ただ、長期のMAは一日の相場変化は大きくないことや、日々線の短期MAからの乖離幅が大きくなっているので、途中で調整のドル売りが入ることも予想され、到達まで時間がかかる可能性もある。どちらにしても、相場は大きく動いてきたことを実感させる展開である。

 さて、今後1週間の相場見通しは、ドル円は現在レベルを中心に104.00~105.50円を予想。ユーロは、対ドルでは1.1950~1.2150、対円で125.50~127.50円と予想。一方、英ポンドは調整が入り、1.3500~1.3800と予想する。

(2021/2/3, 小池正一郎)

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。


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