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市場養生訓

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第670回

2017年05月16日

 「花はどこへ行った」(Where have all the flowers gone?)は有名な反戦歌で、私の時代ではジョーン・バエズやPPM(ピーター・ポール&マリー)の歌が馴染み深い。突然この歌を思い出したのは現在の市場の特性のためだ。

 ボラティリティーはどこへ行った?

 昨年末に今年の相場を展望したとき、トランプの政策が不透明なこと、欧州の政治リスク、原油価格の先行き、中国の債務増加など、不確定要因満載でドルが上がるか下がるかは別として、ボラティリティー(市場の変動率)の上昇という点ではコンセンサスがあった。

 しかし現実は株式、為替、債券など多くの市場でボラティリティーは低下している。

 確かにフランスの大統領選など欧州の政治リスクは低下したが、ボラティリティーの低下傾向はフランスの大統領選の結果が出るだいぶ前からの傾向だ。不確定要因がたくさんあればボラティリティーが上昇するのが普通だが、まるで幾多の政治的経済的要因とは無関係に相場が独自に動いているとしか思えないように見える。

 こうした理由の説明には、例えばオプションの売りがあげられる。オプションを売ることでプレミアムを稼いで、イールドを上げるデリバティブ商品の増加、あるいはキャシュポジションのヘッジでオプションを売るような取引の増加だ。

 他には不確定要因が多く、ディーラーがポジションのリスクを控えめにしていることがボラティリティー低下の要因との説明もある。

 確かにそうした要因もあるだろう。しかし腑に落ちない部分もある。何か見落としている点があるような気もする。

 似たような状況が以前あった。米国の投資銀行のオプショントレーダーが、なぜ長期のボラティリティーがどんどん低下するのかわからないとたびたび言っていたことがあった。米国のITバブルが崩壊してから世界金融危機が始まる前の間のことだ。

 ボラティリティーが低下し、リスクオン取引が増加し、キャリートレードが流行った。低金利の円は資金調達通貨の代表で、新興国通貨などが高金利通貨の代表だった。

 10年前、サブプライムローンの証券化商品の破たんを契機にこうした取引が一気に巻き戻された。円が急騰したのは暑い夏だった。

 「花はどこへ行った」の歌詞の最後は「いつになったらわかるのだろう」の繰り返しだが、ボラティリティーがどこへ行ったかは、それが上昇したときにわかるのだろう。

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プロフィール

  • 著者近影 小口 幸伸(おぐちゆきのぶ)
    1950年生まれ。通貨・国際投資アナリスト。 元ナショナルウェストミンスター銀行国際金融本部長。 横浜国立大学経済学部卒業後、シティバンク入社。変動相場制移行後間もなく為替ディーラーとして第一線で活躍。シティバンクのチーフディーラーとなる。その後ミッドランド銀行為替資金本部長を歴任。

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