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市場養生訓

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第689回

2017年09月26日

 先週のFOMC(米連邦公開市場委員会)ではFEDのバランスシートの削減が10月から行われることと、多くのメンバーが今後の利上げの必要性を示した。今年は12月に0.25%の利上げ、来年も3度の利上げを見込む。

 市場の見方はどうか。フェドファンドの先物レートから推計すると市場の7割以上が12月の利上げを見込む。FOMCの前は半分にも満たなかったので市場でも急に利上げの見方が増えたことになる。

 しかし来年以降の金利見通しとなると市場はぐっと慎重になる。来年6月でも利上げなしの見込みが6割以上だ。今年12月に利上げしたままの水準が続くと言うことだ。

 つまり基本的にFOMCと市場の金利に対する見方のかい離は続く。イェレン議長に代表される、低インフレ率は一時的な要因のためで、いずれ失業率の低下がインフレの上昇に結びつくとの考え方と、低インフレ率は構造的要因で長く続くとの考え方の違いの反映だ。

 ただこうした違いはあるものの12月に利上げをすれば今年3度の利上げになる。為替レートとの関連を考えれば当然ドル高要因のはずだ。しかし実際はドルは今年低下傾向にある。利上げの決定前後でドルが買われても長く続かない。なぜだろう。

 例えば今回は4.5兆ドルと膨らんだFEDのバランスシートの削減に踏み切る見通しを示した。超金融緩和政策からの大転換で本格的な出口戦略の始まりでもある。12月利上げの見通しも相まって、普通ならドルが急騰しても不思議ではない局面だ。しかしドルの上昇は控えめだ。

 近い将来、ECBやBOEなど他の中央銀行も金融政策の転換を図る可能性があるので相殺されるからとの見方がある。そうした要因もあるだろう。だがこれまでそうした要因がない時でもドルの上昇は控えめだった。

 ドルの上昇を控えめに、あるいは下落させてきた最大の要因はトランプなのではないか。

 3代目は身上潰す、苦労知らずの三代目になると先代たちが築き上げた会社や家を潰してしまうとは昔から言われたことだが、45代米国大統領は先代たちが築いてきた米国やドルの信用を食いつぶしている。

 通貨の信用は経済力や軍事力だけでは得られない。法の整備や文化の力などが伴い初めて獲得できる。そうして獲得した通貨の信用をトランプは浪費している。保護主義的な貿易政策、制裁の乱発などだ。ドルの使い勝手を悪くする政策ばかりだ。基軸通貨であるドルがいかに米国に恩恵をもたらしてきたかを理解しない3代目の典型だ。

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プロフィール

  • 著者近影 小口 幸伸(おぐちゆきのぶ)
    1950年生まれ。通貨・国際投資アナリスト。 元ナショナルウェストミンスター銀行国際金融本部長。 横浜国立大学経済学部卒業後、シティバンク入社。変動相場制移行後間もなく為替ディーラーとして第一線で活躍。シティバンクのチーフディーラーとなる。その後ミッドランド銀行為替資金本部長を歴任。

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