12月31日(火)の市場養生訓は休載いたします。

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市場養生訓

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第798回

2019年12月24日

12月31日(火)の市場養生訓は休載いたします。
次回更新は1月7日(火)です。

 米国の雇用統計などの重要な経済統計、中央銀行の政策決定の発表など、最近ではトランプ大統領のツイッターもそうだが、こうした情報を誰よりも早く知ることができれば利益を上げるのは簡単だ。少なくとも儲かる確率はぐんとアップする。いつの時代の市場参加者も一度は夢想したことがあるはずだ。
 先週英国で報じられたことだが、BOE(英国中央銀行)の記者会見の模様が一部のトレーダーに早く伝わっていた。バックアップ用の音声データにアクセスしたオーディオニュース配信会社が流したのだが、記者会見のビデオ配信よりも最大8秒も早く聞き手は情報を得たようだ。通信手段がオーディオ、ビデオ、インタネットなどにより伝達スピードが異なるために生じる差だ。ただBOEはバックアップ用の音声データへのアクセスを許可しておらず違法行為だとしている。
 こうした通信手段の差を利用して有利な状況を作りだすことではHFTが有名だ。高頻度取引、高速取引と呼ばれる取引で、わずかな時間差を得るために通信ケーブルの素材や設置ルートや場所にまでこだわってきた。特に株式市場で顕著だ。
 こうした通信技術の発展を利用して情報獲得の優位性を築くのではなく、以前はもっと泥くさい方法もあった。
 日本の貿易収支の数字が市場に影響があった頃、日本の特定の銀行が数字の発表前に売買を活発化させたことが続いた。しかも常に発表された数字に合うものだった。数字が漏れていることは明らかだった。調べてみると発表前に数字を知らされた政治家に記者が取材し、それが銀行に伝わっていた。
 ニューヨークでも同様に経済統計の数字が特定の米銀に事前に漏れていたことがあった。これは担当省庁からの情報の配信の仕方に問題があったように記憶している
 こうした例の他に表面化していないケースも少なからずあるはずだ。ローリスクハイリターンを求める市場参加者の欲求は枯れることがない。そこには無理が生じ、違法行為に陥るケースもある。
 BOEの記者会見のオーディオ配信をした会社の同業者が月5千ポンド払えば超高速の配信サービスを提供するようだ。

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プロフィール

  • 著者近影 小口 幸伸(おぐちゆきのぶ)
    1950年生まれ。通貨・国際投資アナリスト。 元ナショナルウェストミンスター銀行国際金融本部長。 横浜国立大学経済学部卒業後、シティバンク入社。変動相場制移行後間もなく為替ディーラーとして第一線で活躍。シティバンクのチーフディーラーとなる。その後ミッドランド銀行為替資金本部長を歴任。


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