鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 148.80~150.30 |
ユーロ円 | 162.50~164.00 |
ユーロドル | 1.0830~1.0980 |
豪ドル円 | 96.50~98.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先週発表された米消費者物価指数の伸び鈍化に続き、10月の米小売売上高は7カ月ぶりのマイナスとなった。一連の米経済指標の脆弱性に続き、米債券利回りの伸び悩みも加わったことで、総じて米景況感に陰りが見え始めており、足早にドルロングを手仕舞う動きが強まっている。そんな中、ボストン連銀のコリンズ総裁が追加引き締めの選択肢を除きたくないとしたほか、米サンフランシスコ連銀のデイリー総裁もインフレが目標である2%達成する軌道にあるか確信できないとタカ派姿勢を維持しており、市場の困惑度を深めている。そして今週も11月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表されるが、市場予想は製造業PMIが49.8、非製造業PMIが50.5と小幅な鈍化が見込まれており、インフレ懸念の後退を踏まえて米債券利回りが再び低下する可能性もある。ただ既に米10年債は下限レベルに位置しており、拙速的なドル売りには慎重にならざるを得ないだけに、ドルの戻り売りに比重を置いた戦略性が求められる。
一方、ドル円は150円割れが続く可能性はあるものの、潜在的な日米金利格差がある以上、拙速的に下値を模索する難しさもある。それでも依然としてストップロス先行の展開にあるだけに、150円台以上では戻り売りに専念することも一考であろう。引き続きレンジ幅ドル円148.80~150.3円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはECBの利下げ観測もあるが、同時にFRBの利上げも頓挫しており、安易にどちらにも仕掛けづらい相場環境にある。引き続きレンジ幅1.0830~1.0980を重視し、同レベル前後からのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的にはドル円は前述したレンジ幅を重視し、149円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いと共に、150円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08台半ば前後から押し目買いと共に、1.09台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぐことなく、ドル円150円台半ば前後に売りが集約されているが、現状では150円台以上から少なめのナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は150円割れから随時買いを実施しており、現状では149円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。j●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始しているが、現状ではレンジ幅を拡大しながら、ユーロドル1.08台半ば割れから押し目買いと共に、1.09台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円149円割れではロング、150円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は162円台半ば前後から押し目買いと共に、164円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は96円台半ば前後から押し目買いと共に、98円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 148.30 | 150.80 |
ユーロ円 | 162.00 | 164.50 |
ユーロドル | 1.0780 | 1.1030 |
豪ドル円 | 95.90 | 98.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆149.80(SL148.80売り) |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆162.50(SL162.50売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ★▼150.30(SL149.80売り)-¥25,000 |
2023年11月収支経過(01~20日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥50,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | -¥65,000 | |
ユーロドル | -¥40.900(-$250) | |
豪ドル円 | -¥75,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ☆149.80(SL149.30売り) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆162.50(SL162.00売り) |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 151.00 |
ドル円買い | 50,000 | 149.00(SL148.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.50 |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.50(SL161.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0930(SL1.0980買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0750(SL1.0700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 98.00(SL98.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 96.30(SL95.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000. | 150.30 |
ドル円買い | 50,000 | 148.80(SL148.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.80 |
ユーロ円買い | 50,000 | 162.50(SL162.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0970(SL1.1020買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0830(SL1.0700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 98.00(SL98.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 96.50(SL96.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。