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為替モーニング東京市場2022年7月1日

2022年07月01日
(コラム執筆時間:09時15分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円135.00~136.50
ユーロ円141.50~143.00
ユーロドル1.0400~1.0550
豪ドル円93.00~94.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

FRBはインフレ抑制に向けて、政策金利の引き締めを示唆しているが、昨日発表された米PCEが予想を下回るなど、一連の米経済指標にも景気減速の兆候が見え隠れしている。相対的には米国のインフレへ懸念が収束したとは言い難いが、米10年債利回りが一時3%割れになるなど、米ドルを買い上がる雰囲気は後退している。そんな中、米国株式市場は米景気後退懸念を踏まえて、253ドル安と反落、そして、過熱感があった原油価格も下落基調を強めるなど、市場では従来のFOMC利上げシナリオが萎えつつあるとの見方もある。ある意味でウクライナ情勢の長期化や中国の供給問題などの悪材料が常態化しているだけに、インフレ抑制のための急ピッチ利上げへの姿勢が問題視されているとも言える。ただ、米国のみならず、各先進国にも景気後退の波が押し寄せており、過度なドル安期待は自重せざるを得ないだろう。当面ドルの更なる下落局面では、買い戻しに転じることが賢明であろう。

一方、パウエルFRB議長が「米経済は金融引き締めに十分対応できる状況にある」と発言したことが利上げを想起させ、ドル円は一時137円台まで上昇したが、想定以上に米債券利回りが低下しており、ストップロスを巻き込みながら135円台に突入するなど、改めて上値の重さが意識されている。引き続きレンジ幅ドル円135.00~136.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

他方、ユーロドルは方向感に乏しい中、1.05前後でもみ合い相場と化している。依然として、米ドル主導の展開なだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0400~1.0550を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、135円前後から押し目買いを勧めると共に、136円台半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.04前後から押し買いと共に、1.05台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円137円前後が重石になっており、現状では136円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は135円前後を視野に、現状では135円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状では昨日と同様に、ユーロドル1.05台半ば前後からナンピン売りと共に、1.04前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円135円前後ではロング、136円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は141円台半ば前後から押し目買いと共に、143円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円前後から押し目買いと共に、94円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円134.70137.00
ユーロ円141.10143.30
ユーロドル1.03501.0585
豪ドル円92.5095.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

2022年6月収支結果 マイナス -¥276,000
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥230,000+¥40,000
ユーロ円-¥225,000-¥30,000
ユーロドル+¥64,000(+ドル450)
豪ドル円+¥115,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000★△136.10(136.90ショートカバー)+¥40,000
ユーロ円買い50,000☆142.00(SL141.50売り)
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000137.00(SL137.60買い)
ドル円買い50,000135.50(SL134.90売り)
ユーロ円売り50,000142.70
ユーロ円買い50,000141.30(SL140.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0520
ユーロドル買い50,0001.0370(SL1.0320売り)
豪ドル円売り50,00094.70(SL95.20買い)
豪ドル円買い50,00093.20〈SL92.70売り〉
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000136.50(SL137.00買い)
ドル円買い50,000135.20(SL134.70売り)
ユーロ円売り50,000142.80
ユーロ円買い50,000141.50(SL141.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0530
ユーロドル買い50,0001.0400(SL1.0350売り)
豪ドル円売り50,00094.50(SL95.00買い)
豪ドル円買い50,00093.10〈SL92.60売り〉
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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