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為替モーニング東京市場2022年7月29日

2022年07月29日
(コラム執筆時間:09時05分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円133.50~135.00
ユーロ円136.30~137.80
ユーロドル1.0130~1.0280
豪ドル円93.50~95.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

先のFOMCではインフレ抑制のために次回9月でも追加利上げが見込まれたが、昨日の米第2四半期GDPはマイナス0.9%と予想外の落ち込みとなった。大きなウエイトを占める個人消費の伸びは1.0%と前期1.8%から鈍化しており、また高金利による住宅投資の落ち込みも目立っている。市場は今後の各経済統計動向によって敏感に反応する展開が予想されるが、反面、米債券利回り低下を受けて、米国株式市場では3指数揃って上昇していることから、改めて、FOMCの政策方針に注目が集まっている。相対的には今後の利上げペースが鈍化する可能性を示す内容であっただけに、ドル売りの圧迫要因になっている。それでも、今回の数値のみでFRBがハト派姿勢に転換するかは懐疑的であり、また、世界経済の後退懸念やウクライナ情勢による地政学的リスクによる安全資産のドル買いニーズもあるだけに、拙速的な米ドルの下値トライには慎重にならざるを得ないだろう。

一方、ドル円は米債券利回り低下を背景に、米ドルロングを手仕舞う動きが優先されており、節目の135円割れになるなど様変わりの様相を呈している。一部では早くも130円前後との過剰期待もあるが、米債券利回りの低下余地は少ないだけに、引き続きレンジ幅ドル円133.50~135.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは米ドル売りに助長され、1.02前後で試行錯誤が続いているが、潜在的なエネルギー不足が解消されない限り、拙速的な上値トライには慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0130~1.0280を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、133円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、135円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.01台半ば割れから押し目買いと共に、1.02台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぐことなく、ドル円135円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、133円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.02台半ば以上からナンピン売りと共に、1.01台半ば割れから少なめの押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円133円台半ば前後ではロング、135円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は136円台半ば割れから押し目買いと共に、137円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円台半ば前後から押し目買いと共に、95円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円133.00135.80
ユーロ円135.80138.30
ユーロドル1.00801.0300
豪ドル円93.0095.20

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
豪ドル円ロング50,000☆94.00(SL93.50売り)
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ロング50,000☆▼135.60(SL134.80売り)-¥40,000
2022年7月収支経過(01~29日)本日の NY closingで清算予定
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥30,000-¥5,000
ユーロ円-¥55,000-¥50,000
ユーロドル+¥62,600(+ドル450)
豪ドル円+¥110,000+¥50,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000★△136.10(137.30ショートカバー)+¥60,000
ドル円買い50,000☆135.60(SL135.00売り)
ユーロ円買い50,000★▼138.30(SL137.80売り)-¥25,000
豪ドル円買い50,000★△94.50(95.50ショートカバー)+¥50,000
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000136.20
ドル円買い50,000☆▼134.80(SL134.30売り)-¥25,000
ユーロ円売り50,000138.50(SL139.00買い)
ユーロ円買い50,000☆▼137.00(SL136.50売り)-¥25,000
ユーロドル売り50,0001.0250(SL1.0300買い)
ユーロドル買い50,0001.0100(SL1.0050売り)
豪ドル円売り50,00095.50(SL96.00買い)
豪ドル円買い50,000☆94.00(SL93.50売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000135.00(SL135.60買い)
ドル円買い50,000133.50(SL133.00売り)
ユーロ円売り50,000137.70(SL138.30買い)
ユーロ円買い50,000136.30(SL135.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0270(SL1.0330買い)
ユーロドル買い50,0001.0130(SL1.0070売り)
豪ドル円売り50,00094.80
豪ドル円買い50,00093.50(SL93.00売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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