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為替イブニング海外市場2023年11月16日

2023年11月16日
(コラム執筆時間:19時33分)

鈴木予想レンジ絵

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円150.30~152.00
ユーロ円163.30~164.80
ユーロドル1.0780~1.0930
豪ドル円97.50~99.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場は一連の米経済指標の動向に惑わされているが、総じてインフレ鈍化を示す内容であり、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測は後退している。ただ米10年債利回りは4.5%台を回復、そして2年債利回りも5%に接近しており、依然として機関投資家やヘッジファンドから見れば未だに魅力的レベルで推移しており、ドルロングを手仕舞うには時期尚早とも言える。相対的には中国経済の減速懸念、中東情勢の緊迫化、そして原油価格の下落基調から判断して過度なインフレ懸念は後退しているが、反面、物価上昇率が即座に収束するわけでもなく、米欧並びに先進国が利下げに転じるかは疑問視されている。一方、政府日銀は終始ハト派的であり、未だに出口戦略の糸口さえ掴めていないだけに、過度な円高期待も後退せざるを得ない。ただ152円台では財務省による実弾投入の可能性は無視できず、相場自体はジレンマ状態に陥っているとも言える。引き続き、相場が大きく動意づいてからのナンピン売買に徹することが得策であろう。

一方、ドル円はFOMCのタカ派と日銀のハト派を背景に、潜在的なドル買い・円売り志向は根強い。ただ米債券利回りの伸び悩みと日銀介入警戒に挟まれており、相対的にどちらにも身動きが取りづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円150.30~152.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは米ドル主導の展開ではあるが、芳しくないユーロ経済を背景にした戻り売りが優先されている。またFRB及びECBの政策方針は現状維持に留まる可能性が高く、相対的にはレンジ幅でのもみ合い相場が予想される。引き続きレンジ幅1.0780~1.0930を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的にはドル円は前述したレンジ幅を重視し、150円台半ば割れから押し目買いと共に、152円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08割れから押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円152円前後に売りが集約されている模様。一方、輸入企業は150円前後を視野に、150円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.08割れでは利益確定買いが随所に散見されており、拙速的な下値トライには慎重になっている。ただ独自の買い材料もないだけに、1.09台以上からは戻り売りが優先されている。現状ではユーロドル1.08割れから押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円150円台半ば割れではロング、152円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は163円台半ば割れから押し目買いと共に、164円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は97円台半ば前後から押し目買いと共に、99円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円149.70152.50
ユーロ円162.80165.30
ユーロドル1.07301.0980
豪ドル円97.0099.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート50,000☆164.00(SL164.80買い)
豪ドル円ショート50,000☆98.50(SL99.00買い)
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート50,000★▼97.50(SL98.30買い)-¥40,000
2023年11月収支経過(01~16日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥25,000
ユーロ円-¥100,000
ユーロドル-¥41,000(-$250)
豪ドル円-¥125,000-¥40,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買 海外市場
ユーロ円売り50,000☆164.00(SL164.50買い)
豪ドル円売り50,000☆98.50(SL99.00買い)
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000151.90(SL152.30買い)
ドル円買い50,000150.30(SL149.80売り)
ユーロ円売り50,000164.80(SL165.30買い)
ユーロ円買い50,000163.30
ユーロドル売り50,0001.0930(SL1.0980買い)
ユーロドル買い50,0001.0780(SL1.0730売り)
豪ドル円売り50,00099.00(SL99.50買い)
豪ドル円買い50,00097.50
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000151.90(SL152.40買い)
ドル円買い50,000150.30(SL149.80売り)
ユーロ円売り50,000164.80(SL165.30買い)
ユーロ円買い50,000163.30
ユーロドル売り50,0001.0930(SL1.0980買い)
ユーロドル買い50,0001.0780(SL1.0730売り)
豪ドル円売り50,00098.80(SL99.30買い)
豪ドル円買い50,00097.50
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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