鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 132.30~133.80 |
ユーロ円 | 135.50~137.00 |
ユーロドル | 1.0150~1.0300 |
豪ドル円 | 91.80~93.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
世界的なインフレ懸念が増幅する中、昨日は英中銀金融政策委員会(MPC)が政策金利を予想通りに0.50%を実施した。ただ27年ぶりの大幅利上げにもかかわらず、市場の反応は景気後退入りが早まるとの憶測もあり、一時ポンド売りに転じている。そんな中、ベイリー英中銀総裁が現状のポンド安は危機ではないと言及しているが、市場は更なるポンド安への警戒感を強めている。そして、米中対立構造が改めて意識される中、本日は7月の米雇用統計が発表されるが、非農業部門雇用者数(NFP)は25万人増が予想されており、やや伸び悩みの兆しは否めない。数値自体は強い労働市場を示しているが、市場の関心はFRBがどこまでタカ派姿勢を貫けるかに集まっているだけに、予断を許さない。いずれにしても、米雇用統計待ちの段階であり、引き続きレンジ幅を拡大し、臨機応変な売買が求められるところだ。
一方、ドル円は米債券利回り動向に敏感に反応しつつあるが、米債券利回りも伸び悩んでおり、132円台半ば近辺まで下げ足を強めている。米雇用統計の結果次第でFRBの強気姿勢が豹変する可能性は低いだろうが、瞬間的に反応し易い相場環境にあるだけに、引き続き直近のレンジ幅ドル円132.30~133.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料はない中、ポンド安による消去的な買い戻しも手伝い、1.02台半ば前後まで上昇している。ただ、更なる上値トライには慎重になっており、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0150~1.0300を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、132円台前半から押し目買いを勧めると共に、134円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.01台半ば前後から押し目買いと共に、1.03前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぐことなく、ドル円133円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、133円割れから買い随時を実施しており、現状では132円前後に集約されている模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.02台半ば前後からナンピン売りを実施しており、現状では1.03前後からナンピン売りと共に、1.01台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円132円前後ではロング、134円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は135円台半ば割れから押し目買いと共に、137円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は92円割れから押し目買いと共に、93円台半ば前後からナンピン売りで待機すること勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 131.70 | 134.20 |
ユーロ円 | 135.00 | 137.30 |
ユーロドル | 1.0120 | 1.0360 |
豪ドル円 | 91.30 | 93.80 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆133.30(SL132.30売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート | 50,00 | ★▼93.00(SL93.60買い)-¥30,000 |
2022年8月収支経過【01~05日】
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | +¥10,000 |
ユーロ円 | +¥30,000 | +¥30,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | -¥90,000 | +¥10,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆136.70(SL137.20買い) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆93.60(SL94.20買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 134.80(SL135.40買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆133.30(SL132.70売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 137.50(SL138.10買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△136.10(136.70ショートカバー)+¥30,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0280(SL1.0330買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0130(SL1.0070売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.50(SL95.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△93.20(93.60ショートカバー)+¥20,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 133.70 |
ドル円買い | 50,000 | 132.30(SL131.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 137.00(SL137.60買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 135.50(SL134.90売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0300(SL1.0360買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0150(SL1.0100売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.30(SL93.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.80(SL91.20売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。