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為替イブニング海外市場2024年11月7日

2024年11月07日
(コラム執筆時間:18時59分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円153.00~155.00
ユーロ円164.50~166.50
ユーロドル1.0680~1.0850
豪ドル円101.00~102.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

米大統領選挙はトランプ氏の圧勝劇に終わったが、トランプ相場も一服しており、相対的にドルの戻り売りが優勢になっている。同氏はインフレ鎮静化、関税の大幅引き上げ、そしてウクライナ戦争を24時間以内に終了させるなど、様々な豪語を繰り広げているが、選挙戦略の一貫でもあり、市場には懐疑的な見方が飛び交っている。そんな中、市場の関心は今晩のFOMCの動向に集まっている。現時点では従来通り、追加利下げが実施され見込みではあるが、米債券利回りが上昇過程にあるなど、疑問視する見解も少なくない。結果次第では、波乱含みの展開を余儀なくされると捉えた方が無難であろう。そんな中、東京株式市場では前日の大幅高を受けて4万円台への期待が集まっているが、昨日のNYダウ大幅反発や円安の影響も限定的になっており、本日は前日比99円安と利益確定売りに圧されている。いずれにしても日米の政局不安も重なっており、株式並びに為替相場も不安定な展開が予想される。リスク回避の意味合いでも、一旦清算局面と見なした方が無難であり、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。

一方、ドル円はトランプトレードが一服しており、相対的に利益確定売りに圧されている。ただ日米金利差拡大が払しょくできておらず、底堅い展開が予想される。反面、155円前後では政府日銀の介入姿勢にも配慮しなければならず、引き続きレンジ幅ドル円153.00~155.00を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは1.09台から大幅に下落しているが、1.07割れではポジション調整買いが優勢になっており、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0680~1.0850を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、153円前後から押し目買いと共に、155円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07割れから押し目買いと共に、1.08台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、試行錯誤が続いているが、輸出企業は今朝と同様に底堅い展開と判断し、現状ではドル円155円前後に売りが集約されている模様。一方、輸入企業も同様に、現状では153円前後から少なめの押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整主導の展開にある。やや買い戻す動きが優勢ではあるが、今朝と同様に、ユーロドル1.07割れから押し目買いと共に、1.08台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円153円前後ではロング、155円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は164円台半ば前後から押し目買いと共に、166円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は101円前後から押し目買いと共に、102円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円152.40155.50
ユーロ円164.00167.00
ユーロドル1.06301.0900
豪ドル円100.50103.30

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円152.40155.50
ユーロ円164.00167.00
ユーロドル1.06301.0900
豪ドル円100.50103.30
現在のポジション
ユーロドルロング50,000☆1.0700(SL1.0680売り)
豪ドル円ショート50,000☆102.00(SL102.70買い)
2024年11月収支経過 (11/01~07日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥35,000+¥35,000
ユーロ円+¥41,300(+$250)+$250
ユーロドル
豪ドル円
前日の売買 東京市場
ドル円売り50,000★△153.00(152.30ロングカバー)+¥35,000
ユーロドル買い50,000★▼1.0830(SL1.0780売り)-$250
前日の売買 海外市場
ユーロドル買い50,000☆1.0700(SL1.0650売り)
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000154.80(SL155.50買い)
ドル円買い50,000153.00(SL152.30売り)
ユーロ円売り50,000166.50(SL167.00買い)
ユーロ円買い50,000164.50(SL164.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0830
ユーロドル買い50,0001.0650(SL1.0600売り)
豪ドル円売り50,000☆102.00(SL102.50買い)
豪ドル円買い50,000100.30(SL99.80売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000154.80(SL155.50買い)
ドル円買い50,000153.00(SL152.40売り)
ユーロ円売り50,000166.50(SL167.00買い)
ユーロ円買い50,000164.50(SL164.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0830
ユーロドル買い50,0001.0650(SL1.0600売り)
豪ドル円売り50,000102.70(SL103.30買い)
豪ドル円買い50,000101.00
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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