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為替モーニング東京市場2021年11月29日

2021年11月29日
(コラム執筆時間:07時36分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円112.80~114.30
ユーロ円127.50~129.00
ユーロドル1.1250~1.1380
豪ドル円80.00~81.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

パウエルFRB議長の続投が決まり、米金利引き上げの前倒し観測が高まり、一時ドル買い戻し志向が高まり、ドル円は大きな節目である115円台を突破したが、一方、南アフリカ共和国で新型コロナウィルスの変異株が検出され、市場は再びリスク志向に傾斜し、ドル円は113円前後まで急落するなど緊張感を強めている。現時点では、今回の変異株が世界的なリスク回避の動きに繋がるかは未知数ではあるが、欧州各国では既に、ロックダウンに追い込まれている関係上、より神経質になっていると言わざるを得ない。その中、米国株式市場ではNYダウも前日比905ドル安と大幅安と世界同時株安の状況を作り出している。そして、米債券利回りも低下傾向と強めるなど、リスク回避を背景に、世界の金融市場を震撼させている。当面、市場が冷静さを取り戻すまでは少なめなポジショニングで臨機応変は売買が求められる。

一方、ドル円は新型コロナウィルスの感染状況では本邦の感染者数の激減、そして、リスク回避の円買いに助長され、上値の重い展開が予想される。引き続きレンジ幅ドル円112.80~114.30円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買に専念することも一考であろう。

他方、ユーロドルは新型コロナウィルスの感染拡大が重石になっているが、ユーロドル1.12台半ば前後では利益確定買いが散見されており、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1250~1.1380を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円112円台半ば前後から押し目買いと共に、ドル円114円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは、1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.13台後半からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぐことなく、ドル円114円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は113円前後から押し目買いを実施しており、現状では112円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始しており、現状ではユーロドル1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.14前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円112円台半ば前後ではロング、ドル円114円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は127円台半ば前後から押し目買いと共に、129円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円前後から押し目買いと共に、81円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円112.30114.50
ユーロ円127.25129.50
ユーロドル1.12001.1425
豪ドル円79.7581.85

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング50,000☆113.30(SL112.80売り)
ユーロ円ロング50,000☆128.50(SL127.70売り)
ユーロドルショート50,000☆1.1270(SL1.1370買い)
豪ドル円ロング50,000☆80.80(SL80.00売り)
2021年11月収支経過(01~29日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥75,000+¥40,000
ユーロ円-¥30,000+¥25,000
ユーロドル-¥58,400(-$450)
豪ドル円-¥60,000-¥25,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000★△114.70(115.50ショートカバー)+¥40,000
ユーロ円売り50,000★△129.30
ユーロ円買い50,000☆128.50(SL128.00売り)
ユーロドル売り50,000☆1.1270(SL1.1320買い)
豪ドル円買い50,000★▼81.80(SL81.30売り)‐¥25,000
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000114.80(SL115.30買い)
ドル円買い50,000☆113.30(SL112.80売り)
ユーロ円売り50,000129.00
ユーロ円買い50,000127.80(SL127.30売り)
ユーロドル売り50,0001.1330(SL1.1380買い)
ユーロドル買い50,0001.1210
豪ドル円売り50,00082.10(SL82.60買い)
豪ドル円買い50,000☆80.80(SL80.30売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000114.00
ドル円買い50,000112.80(SL112.50売り)
ユーロ円売り50,000128.80
ユーロ円買い50,000127.70(SL127.20売り)
ユーロドル売り50,0001.1370(SL1.1420買い)
ユーロドル買い50,0001.1270
豪ドル円売り50,00081.30
豪ドル円買い50,00080.00(SL79.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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