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為替モーニング東京市場2023年11月21日

2023年11月21日
(コラム執筆時間:09時25分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円147.50~149.30
ユーロ円161.50~163.00
ユーロドル1.0850~1.1000
豪ドル円96.50~98.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

先週の米経済指標を背景にしたインフレ鈍化を踏まえて、また米景況感の減速懸念も加わったことで、FRBの利上げサイクル終了、来年半ば以降には利下げに転じる等の様々な憶測が飛び交っている。このため相対的にドルを手仕舞う動きが強まっている。ただ世界経済を取り巻く環境は、中国経済のデフォルト懸念、中東情勢やウクライナ情勢など地政学的リスク等の不安材料を抱えており、依然として基軸通貨であるドル買い志向は顕在化している。そして日銀の政策方針がデフレ完全脱却に向けて緩和政策の継続性を重視しており、現状のYCC政策の修正、来年早々にはマイナス金利解除への期待は高まっているものの、即座に日米金利差縮小とは言い難く、加速的な円高局面は描きづらい側面もある。また本邦では異次元緩和政策により、過剰流動性資金の滞留や実質賃金のマイナスといった負の要素も顕在化しており、投資意欲を改善するためにはある程度の刺激策(金融引き締め)も必要であろう。いずれにしても潮目が変わりつつあるだけに、米ドルの戻り売りに比重を置いた戦略性が求められている。

一方、ドル円は円高局面を迎えているが、米10年債利回りが低下したとは言え、2年債利回りは5%前後で高止まりしており、短期筋としては拙速的なドルロングの手仕舞いは躊躇せざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円147.50~149.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

他方、ユーロドルはFRBと同様に利下げ論が表面化しているが、現状ではドル売りが先行している嫌いが強く、拙速的な上値トライには慎重になっている。直近のレンジ幅ユーロドル1.0850~1.1000を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的にはドル円は前述したレンジ幅を重視し、147円台半ば前後から押し目買いと共に、149円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08台半ば前後から押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は戻りの鈍さを意識し、現状ではドル円149円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は148円台では随時押し目買いを実施しており、現状では147円台半ば前後に集約されている模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めているが、現状では米ドル主導で底堅い展開が予想されている。ユーロドル1.08台半ば前後から押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円147円台半ば前後ではロング、149円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は161円台半ば前後から押し目買いと共に、163円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は96円台半ば前後から押し目買いと共に、98円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円147.00149.80
ユーロ円161.00163.50
ユーロドル1.08001.1050
豪ドル円96.0098.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング50,000☆162.50(SL161.50売り)
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ロング50,000★▼149.80(SL148.80売り)-¥50,000
ユーロ円ロング50,000★162.50(SL162.50売り)±¥0
2023年11月収支経過(01~21日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥125,000-¥100,000
ユーロ円-¥65,000
ユーロドル-¥40.900(-$250)
豪ドル円-¥75,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000★▼148.80(SL148.30売り)-¥25,000
ユーロ円買い50,000☆162.50(SL162.00売り)
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000.149.50(SL150.00買い)
ドル円買い50,000147.80(SL147.30売り)
ユーロ円売り50,000163.00
ユーロ円買い50,000161.50(SL161.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0980(SL1.1030買い)
ユーロドル買い50,0001.0830(SL1.0700売り)
豪ドル円売り50,00098.00(SL98.50買い)
豪ドル円買い50,00096.50(SL96.00売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000.149.30(SL149.80買い)
ドル円買い50,000147.50(SL147.00売り)
ユーロ円売り50,000163.00
ユーロ円買い50,000161.50(SL161.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0990(SL1.1040買い)
ユーロドル買い50,0001.0850(SL1.0800売り)
豪ドル円売り50,00098.00(SL98.50買い)
豪ドル円買い50,00096.50(SL96.00売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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