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為替イブニング海外市場2024年11月1日

2024年11月01日
(コラム執筆時間:19時09分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円151.50~153.80
ユーロ円164.50~166.80
ユーロドル1.0800~1.0950
豪ドル円99.30~101.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

明日から3連休となることもあり、東京株式市場では日経平均株価が前日比1,027円安と大幅続落。一時3万8000円を割り込むなど、ポジション調整売りが優先されている。今晩の米雇用統計をはじめとして、来週には最大関心事の米大統領選挙、そしてFOMCも控えており、安易にポジションを取り切れない情勢にある。足もとではトランプ氏が優勢との見方が強いが、接戦は免れない状況にあるだけに、ドル買いに発展するか、ドル売りに反応するかは視界不良だ。基本的にはポジションを拡大することなく、静観が正解であろう。ただ過度な円安局面では、政府日銀の介入操作が現実味を帯びており、ドルの高値掴みには要注意であろう。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心がけるのが、得策であろう。

一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に底堅い展開は否めないが、波乱含みの展開は必至の情勢にある。基本的には通常よりもレンジ幅を拡大し、じっくり待機策に努めることが賢明であろう。引き続きレンジ幅ドル円151.50~153.80円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは1.09台に届いておらず、依然として独自の買い材料が希薄であるなど、米ドル主導の展開に追いやられている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0800~1.0950を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、151円台半ば割れから押し目買いと共に、154円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、米大統領選挙の結果待ちであり、さらに様子見スタンスを強めている。輸出企業はドル円154円前後を視野に、153円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は今朝と同様に、151円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、さらに調整色を強めている。現状ではユーロドル1.09台半ば前後からナンピン売りと共に、1.08前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円151円前後ではロング、154円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は164円台半ば前後から押し目買いと共に、166円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円台半ば前後から押し目買いと共に、101円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円150.80154.00
ユーロ円163.80167.30
ユーロドル1.07501.0990
豪ドル円98.70101.80

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円150.80154.00
ユーロ円163.80167.30
ユーロドル1.07501.0990
豪ドル円98.70101.80
現在のポジション
ドル円ロング50,000☆152.30(SL151.50売り)
ユーロドルロング50,000☆1.0830(SL1.0780売り)
2024年11月収支経過 (11/01~ 日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円
ユーロ円+¥50,000
ユーロドル
豪ドル円
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000☆152.30(SL151.80売り)
ユーロ円買い50,000☆165.30(SL164.80売り)
前日の売買 海外市場
ユーロ円売り50,000★△166.30(165.30ロングカバー)+¥50,000
本日の売買予定 東京市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000153.00
ドル円買い50,000151.00(SL150.50売り)
ユーロ円売り50,000166.00(SL166.50買い)
ユーロ円買い50,000164.50(SL164.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0930
ユーロドル買い50,0001.0800(SL1.0750売り)
豪ドル円売り50,000100.80(SL101.30買い)
豪ドル円買い50,00099.30(SL98.80売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000153.50
ドル円買い50,000151.50(SL150.80売り)
ユーロ円売り50,000166.70(SL167.30買い)
ユーロ円買い50,000164.50(SL163.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0930
ユーロドル買い50,0001.0800(SL1.0750売り)
豪ドル円売り50,000101.20(SL101.80買い)
豪ドル円買い50,00099.30(SL98.70売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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