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為替モーニング東京市場2024年11月1日

2024年11月01日
(コラム執筆時間:09時16分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円151.00~153.00
ユーロ円164.50~166.00
ユーロドル1.0800~1.0930
豪ドル円99.30~100.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

日銀金融政策決定会合の結果が発表され、大方の予想通りに政策金利は据え置きとなった。ただ次回12月会合では金利正常化に向けて意欲的な側面もあり、相対的に円を買い戻す動きが優先されている。それでも足元では米経済の下振れリスクが弱含んでおり、FRBの利下げも来年以降に持ち越される公算も高く、さらに米債券利回りの高止まりを背景にしたドル買い需要も根強いものがある。そんな中、米大統領選挙を控えて、日米ともに政治不安が増幅しており、一旦ドルロングを手仕舞う動きも優先されるなど、先行き不透明感が未だに払しょくできない情勢にある。米国株式市場では3業種揃って下落基調を強めており、過熱化していたハイテク株中心にナスダックは大幅安と変調の兆しが見られるなど、為替及び株式市場ともに調整主導の展開を強いられている。総じて神経質な展開が予想されるだけに、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心がけるのが得策であろう。

一方、ドル円は12月追加利上げの可能性を残しているが、政府日銀としては米大統領選挙の結果を見極めたいとの思惑もあり、現時点ではジレンマ状態に近いのかもしれない。いずれにしても安易にどちらにも絞り切れない情勢にあるだけに、引き続きレンジ幅ドル円151.00~153.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは1.09台には届かず、1.08台後半で膠着度を強めている。依然として米ドル主導の展開に変わりはなく、戻り売りが優先されている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0800~1.0930を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、151円前後から押し目買いと共に、153円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円153円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は152円割れから買いを随時実施しおり、現状では151円前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に努めているが、現状では昨日と同様に、ユーロドル1.09台以上からナンピン売りと共に、1.08前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円151円前後ではロング、153円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は164円台半ば前後から押し目買いと共に、166円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円台半ば割れから押し目買いと共に、101円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円150.50153.50
ユーロ円164.00166.50
ユーロドル1.07501.0980
豪ドル円98.80101.30

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円150.50153.50
ユーロ円164.00166.50
ユーロドル1.07501.0980
豪ドル円98.80101.30
現在のポジション
ドル円ロング50,000☆152.30(SL151.50売り)
ユーロドルロング50,000☆1.0830(SL1.0780売り)
2024年10月収支結果 マイナス ―¥207,100
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥170,000
ユーロ円+¥80,000+¥50,000
ユーロドル-¥182,100(-$1,100)
豪ドル円+¥65,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000☆152.30(SL151.80売り)
ユーロ円買い50,000☆165.30(SL164.80売り)
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000153.30
ドル円買い50,000151.50(SL151.00売り)
ユーロ円売り50,000☆△166.30(165.30ロングカバー)+¥50,000
ユーロ円買い50,000164.50(SL164.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0900
ユーロドル買い50,0001.0780(SL1.0730売り)
豪ドル円売り50,000101.00(SL101.50買い)
豪ドル円買い50,00099.30(SL98.80売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000153.00
ドル円買い50,000151.00(SL150.50売り)
ユーロ円売り50,000166.00(SL166.50買い)
ユーロ円買い50,000164.50(SL164.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0930
ユーロドル買い50,0001.0800(SL1.0750売り)
豪ドル円売り50,000100.80(SL101.30買い)
豪ドル円買い50,00099.30(SL98.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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