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為替モーニング東京市場2022年5月12日

2022年05月12日
(コラム執筆時間:09時38分)

鈴木予想レンジ 

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円129.00~130.50
ユーロ円135.50~137.00
ユーロドル1.0450~1.0600
豪ドル円89.00~90.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

昨日発表された米消費者物価指数(CPI)を受けてドル買い志向が強まり、ドル円は一時130.80円近辺まで上昇したが、流石に買われ過ぎの兆候や円の売られ過ぎもあり、ドル買いの動きは一時的となり、再びドル円130円割れで推移している。先のFOMCで0.75%の大幅利上げの可能性は後退したが、市場は米金利の優位性は変わらず、むしろ、ウクライナ情勢の深刻化や中国経済の低迷を背景に再びドルを買い戻す動きが意識されている。そして、世界的なインフレ懸念の広がりもあるが、最近のドル高は米国以上に他の主要国が後退局面に陥っており、また、地政学的リスクを踏まえたドル買い需要もあり、改めて基軸通貨である米ドルの重要さが求められている。そんな中、米国株式市場は終始軟調に推移し、前日比326ドル安と年初来安値を更新するなど、市場はウクライナ情勢や中国経済の脆弱性を織り込み始めているとも解釈できる。いずれにしても、あらゆる不安材料が回遊している以上、ある程度の乱高下は避けられない情勢であるが、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるのが得策であろう。

一方、ドル円は瞬間的にはドル買いに転じているが、米債券利回りの低下や売られ過ぎの円相場を介して、円を買い戻す動きを強めている。ただ、米金利の優位性は不変であり、拙速的な下値トライは慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円129.00~130.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルはドル円と同様に米金利の優位性やウクライナ情勢に対する影響もあり、ユーロドル1.05台前半でもみ合い相場が続いている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0450~1.0600を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、129円台前半からから押し目買いと共に、130円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円130円台半ば以上から随時実施しているが、引き続き同レベルからナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、129円前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始しており、現状では昨日と同様に、ユーロドル1.04台半ば前後を視野に、1.05割れから押し目買いと共に、1.06台前後かナンピン売りで待機姿勢を強めている。

●クロス円は、ドル円129円前後ではロング、130円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は135円台半ば前後から押し目買いと共に、137円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は89円前後から押し目買いと共に、90円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円128.45130.70
ユーロ円135.00137.30
ユーロドル1.04101.0630
豪ドル円88.5090.75

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
No position
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート50,000☆▼91.00(SL91.50買い)-¥25,000
2022年5月収支経過(02~12日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥75,000+¥35,000
ユーロ円+¥20,000-¥10,000
ユーロドル+¥48,000(+ドル350)
豪ドル円+¥5,000+¥30,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000☆129.80(SL129.30売り)
豪ドル円売り50,000☆91.00(SL91.50買い)
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000☆△130.50(129.80ロングカバー)+¥35,000
ドル円買い50,000129.30(SL128.80売り)
ユーロ円売り50,000137.80(SL138.30買い)
ユーロ円買い50,000☆▼136.50(SL136.30売り)-¥10,000
ユーロドル売り50,0001.0620(SL1.0670買い)
ユーロドル買い50,0001.0500(SL1.0450売り)
豪ドル円売り50,000☆91.50(SL92.00買い)
豪ドル円買い50,000☆△90.40(91.50ショートカバー)+¥55,000
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000130.30(SL130.80買い)
ドル円買い50,000129.00(SL128.50売り)
ユーロ円売り50,000137.00(SL137.50買い)
ユーロ円買い50,000135.50(SL135.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0600(SL1.0650買い)
ユーロドル買い50,0001.0470(SL1.0420売り)
豪ドル円売り50,00090.30(SL90.80買い)
豪ドル円買い50,00089.00(SL88.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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