鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 105.50~106.80 |
ユーロ円 | 128.70~130.00 |
ユーロドル | 1.2100~1.2230 |
豪ドル円 | 83.00~84.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先のパウエルFRB議長の議会証言ではインフレ目標の2%に達するまで低金利政策の変更は時期尚早との見解を示唆する中、米10年債利回りは一時1.60%を突破するなど、急ピッチの金利上昇に違和感を覚え始めている。米7年債入札が不調に終わったことも起因しているが、一部では中国が米国債売却に向かっているとの憶測も浮上している。そして、各連銀総裁の発言も相次いでいるが、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁が長期金利上昇は金融政策の対応を正当化しておらず、緩和縮小の議論は時期尚早と指摘、ブラード・セントルイス連銀総裁は見通しを考慮すれば、10年債利回りの上昇は適切。ボスティック・アトランタ連銀総裁は経済のインフレ上昇懸念はないが、現時点では利回りに対応する必要ないと述べるなど、コロナ禍による不確実性を如実に表せている。その中、米国株式市場ではNYダウが前日比559ドル安と警戒感を強めているが、過熱感がある株式市場なだけに、米金利の動向次第では敏感に反応すると見なした方が賢明であろう。
一方、ドル円は円売りに傾斜しているが、不透明な株価や債券利回りの動向が意識される中、相対的に調整主導の展開を余儀なくされている。引き続きレンジ幅ドル円105.50~106.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはポンドの動向がかく乱材料の嫌いがあるが、米ドルの調整売りも手伝い底堅い展開が続いている。ただ、依然として、ECBによるユーロ高けん制の動きも無視できないだけに、引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.2100~1.2230を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが無難であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円105円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円106円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.21前後から押し目買いと共に、1.22台上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円106円台半ば以上から107円前後まで断続的に散見されている模様。一方、輸入企業はドル円106円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.22前後からナンピン売り随時実施しており、現状では1.22台後半からナンピン売りと共に、1.21台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円105円台半ば前後ではロング、106円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は129円割れから押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは83円前後から押し目買いと共に、84円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 105.30 | 107.35 |
ユーロ円 | 128.00 | 130.20 |
ユーロドル | 1.2050 | 1.2260 |
豪ドル円 | 82.30 | 84.55 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆106.10(SL106.70買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.2200(SL |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ★▼128.50(SL129.40買い)-¥45,000 |
豪ドル円ショート | 50.000 | ★▼84.20(SL84.80買い)-¥40,000 |
2021年2月収支経過(01~26日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥35,000 | |
ユーロ円 | -¥45,000 | -¥25,000 |
ユーロドル | +¥57,800($450) | |
豪ドル円 | -¥155,000 | -¥15,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆129.40(SL129.90買い) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.2200(SL |
豪ドル円売り | 50.000 | ☆84.80(SL85.30買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 106.70(SL107.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 105.70 |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.20(SL130.70買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△129.00(129.40ショートカバー)+¥20,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2270(SL |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2150 |
豪ドル円売り | 50.000 | 85.50(SL86.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△84.30(84.80ショートカバー)+¥25,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 106.70(SL107.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 105.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.80(SL130.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.70(SL128.20売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2230(SL |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2120 |
豪ドル円売り | 50.000 | 84.00(SL84.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.80(SL83.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。